第11話 中華 蒜苔炒肉(シャンタイチャオロウ)

 中国の四川省は激辛料理が有名だが、家庭料理はそうでもない。というか家庭料理こそ世界的に評価されている。まず舌が麻痺したかのように痺れる宮廷料理を食べたところで味もクソもないのだ。美味いんだけど、辛さばかりが印象に残るからな。

 今回御紹介させて頂くのは『世界で三番目に美味しいおつまみ』なんて呼ばれる四川省の家庭料理。作り方も簡単だしクリエイターは体調管理が大事だってんで是非ともお試し頂きたい。豚肉とニンニクの芽の旨辛炒め。栄養も抜群。ホイコーローをニンニクの芽で作る感じ。

 

 なんで俺が四川省の料理知ってんのか?

 同僚が四川省の人間だったのだ。

 優しさの塊みたいな男だった。

 今はアメリカ人になったみたいだけどね。


 ・材料

 豚バラスライス、ニンニク、ニンニクの芽、鷹の爪、生姜、(ニラ)、(花椒か山椒)

 ・調味料

 醤油、ゴマ油、塩、味の素、砂糖、オイスターソース、(七味唐辛子)


 ①業務スーパーで売ってる中国産のニンニクの芽が好ましい。でっかくて熱を通しても小さくならない。ニンニクの芽が主役。国産の場合はたくさん用意する。ニンニクの芽はぶつ切り、生姜とニンニクは叩いてみじん切り、鷹の爪は斜め切りにしておく。鷹の爪の種は抜かない。辛味が鷹の爪だけなので四川料理としては抜くわけにはいかない。本気組の方は花椒か山椒を割るか叩くかして別皿で準備しておく。生の鷹の爪が望ましいが乾燥でも可。とにかく、ニンニクとニンニクの芽はたくさん用意。仕上げにニラを入れても美味い。

 ②合わせ調味料を作る。オイスターソース、塩、味の素、砂糖を混ぜる。本気組の方は七味唐辛子も混ぜる。七味唐辛子は生活習慣病の特効薬。辛いのが大丈夫なら是非とも。

 ③フライパンに油を敷いて加熱。豚肉から焼いていく。ラードをシッカリと抜く。抜けたラードを野菜に吸わせるのがコツ。ニンニクの芽を投入。シッカリと火を通す。表面に皺が出るぐらい加熱する。国産はすぐに火が入るので注意。ニンニク、生姜、鷹の爪を投入。むせるぐらい香りが立つはずなので、香りが立ったら合わせ調味料を投入。シッカリと馴染ませつつ炒め合わせる。

 ④最後に刻んだニラを加えて軽く炒めても良し。ニラの代わりに削ぎ切りにした長ネギ、削ぎ切りにした獅子唐でも美味い。


 四川の家庭料理でした。

 葉ニンニクを使う現地ホイコーローに似てるけど、違うのは砂糖が入るのと味のアレンジがしやすい事でしょうか?

 ちなみに脇の話になりますが。

 カンフーの詠春拳。

 あれの葉問派ってのがありまして。

 葉問ってブルース・リーの師匠なんすけど。

 葉問派・詠春拳は日本人が学ぶ事は不可能なんすよね。日本だと無形記念物扱いに近いんかな?


 映画、グランドマスターを観てくだせえ。

 コイツ食ってさ。 

 まずは腹筋しようぜ。

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