5/18 人生メンタル猫パンチ
なんとかかんとか生きている。
3ヶ月に1回くらいだろうか、母と深夜に長めに話すことがある。くだらない話からちょっとした人生観の話。
帰宅時間が遅い日のことが多い。
先日も話をした。人生について。
母は普通の人生を生きて欲しかったらしい。
母のまっすぐで真っ当な望みを叶えることはできなかった、のかもしれない。
大学に行かなかった。
やりたいことを仕事にした。
安定しないフリーランスとして働いている。
結婚願望は一切ない。仕事に少しでも足枷になるものが生まれるのが嫌だから。
仕事に操を立てている、冗談半分、本気半分。
私の人生にとっては普通のことだったけれども、いわゆる世間のレールから外れていることは分かっているつもりだ。
母は大学受験をしないと伝えた日に、私の普通の人生を諦めてくれたのだろう。
ものすごく家族に恵まれたと思う。
私の人生の運の全てを生家選びに使ったと言われても信じるくらい。
権力や財力が特別ある家ではないけれど、やりたいことをやらせてもらえる環境。
これがどれほどのことかをようやく成人して気づいた。当たり前ではないことに。
そして、それに依存してしまっている状態に最近焦りを覚えている。
同じくらいどうしようもなさそうだった兄(どういうわけだか東大、妹が高卒ですまない)はなんだかんだ家を出て働いている。
私はというと、実家で母と祖母に生活を頼りきりである。
父は精神的支えの面が大きい。自他共に認めるファザコンです、はい。
今の状態で家族を失うことが起きると、なかなか自身が保てないだろう。これはまずい、自立自律が急がれる。
そんなわけで一人暮らしをしたいのだが、いかんせん収入が超不安定。
母からは、家を出て行かれる方が不安で心配だとの言葉。
朝起きられるのか、危ない人に後ろをつけられないのか、などといった不安らしい。
前者に対しては、その心配をかけさせている現状にマジさーせんの気持ちである。
後者に対しては、そりゃ世間一般の可愛いお嬢さんなら分かるが、ここ最近新しく出会った人には年齢不詳と言われるくらいには枯れてるのだが。
一人暮らしをして自立!というバリバリギャンギャン働いたるぜメンタルと、一生脛を齧らせていただきたく存じますニートメンタルが猫パンチバトルを繰り広げる5月。
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