4/28 ドリンクチケット

6連勤を終えた。

世間がゴールデンウィークを迎えたことは、セブンイレブンのアプリのクーポンで知った。

セブンカフェのクーポンはありがたい。


突然だけれども、私の仕事は出ない側のエンタメ関係である。ぼやかしているが、今後明かすかもしれない。ただあんまり世に多い職業でもないし、専門でやってる人は少ないので中々身バレが怖いのでぼやかす。


もともとはやはり出る側に憧れていたが、いろいろともろもろと人生を過ごして、あっという間に出ない側の仕事に生き甲斐を見出した。

どうしてもこの世界で仕事をしたかった。


今はペーペーのピヨピヨ卵ながらもなんとかもがいている。


そんなわけで連勤とかそういう言葉は本来あんまり似合わない。フリーランスというやつである。領収書を集める人。

確定申告はよくわからなかったが、白色は簡単だった。本当に素直にあるだけの領収書で挑んだが(もちろんこれに周りに対する含みはない)低所得なもんで還付金はそれなりにあった。今年は青色で頑張りたい。


と、少し脱線したが、そんな生活2年目。

ここ最近はある程度周りがほんのり見えてきて、がむしゃらにやっていた頃に比べると、余裕とともに心の狭さと向き合うことが増えた。


何をやればいいか、何をするべきかがある程度見えてきている分、周りができていない時にきゅうっとなる現象である。


生来の気質はかなり荒め粗めの自覚がある。

ただ自覚がある分、柔め軟めに生きようと思っている。


この柔め軟めが荒め粗めに絡め取られていっているような感覚。

相手に期待するのは、ある意味その人への甘えに近い部分はある。

この人ならやってくれるだろうとか気づいてくれるだろうとかそういう甘ったるい自分に気付き、げっそりする。あと国民年金を年払いしたらがっぽりお金が引かれて、げっそりする。

4月はそんな月だった。


珍しく職場であんまり笑っていなかったような気がする。口角は小学生くらいから30度をキープする癖がある。あんまり可愛くないのだが、愛想は良さそうな角度である。

中学くらいからは意地で上げてる時期もあり、自然と口角は上がっているのが通常という意識があった。

なので下がっているとわりと自覚する。

ああ、今下がっているじゃん、自分、と。

これはちょびっと焦る。


そんなこんなで仕事前半はすっかり職場での自身の居場所の見つけ方が分からなくなってしまった。呼吸がぱくぱくになっていた。


3日ほど前に珍しく限界っぽいものに来したらしく、誰もいなくなった職場で、母と電話しながらぼろりと泣いた。そのまま高校の友だちと電話して、え、それブラックじゃない?の一言をいただいた。


その電話デーがあってから、わりと落ち着きを取り戻していた。

そして無事に6連勤を終えた。

帰り道にはスタバに寄ってタンブラーにスイートミルクコーヒーを入れてもらって、これとは別の小説を書き進めるなどした。

途中コーヒーとあんバターパンの配給まであってウハウハなどした。


そんな夜。

今日もお疲れ様でしたのLINE。

今の職場でお世話になっている方からである。

ゆっくり過ごしてくださいとの一言。

なんてこった、お心遣いありがてえ……と、LINEを返す。


数分後、ばきゅーんと送られてきたのはスタバのドリンクチケットであった。


私の心に矢が突き刺さった。ハートのやつ。

しみじみと沁みた。

丁度数週間前にドリンクチケットが入ったファイルを無くした身の自分には、とってもほかほかとした画面であった。


このなんとも抜群のタイミングでドリンクチケットを送れる人って何者なんだろう。


嬉しさと温かさとなんだか不思議な報われた感に包まれて、今日は寝ます。


おやすみなさい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る