第8話 【神力】使った
※一人称視点
私の力と”聖者”の力は拮抗している。
いや、僅かに私の力のほうが勝っている。
おかしくない!?
私、今擬似的に”幼神並”の力を有しているのに、それに拮抗してるんだよ!?
準でも”イレギュラー”以上の強さはあると思う。
だが、このままでは埒が明かないので、私は、【魔力】を【神力】に変換し始める。
今の私の最高火力をぶつける!
「【傲慢】、”君の力よりモ、私の力の方が強イ”」
”聖者”も一筋縄ではいかず、【傲慢】の能力をフル活用して、私へ逆転を試みているらしい。
しかし、私より攻撃力を高くしようにも、私による翡翠によるデバフ効果で高く出来ずにいるらしい。
目標値までの【神力】への変換が終わるまで、残り20秒。
19、
18、
17、
︙
「大技カ。こちらも大技で応えねばナ」
あちらも大技の準備を始めたらしい。
14、
13、
︙
「【神罪】」
12、
11、
︙
「”
黒いオーラが”聖者”から溢れ出る。
これってかなり不味いやつでは?
7、
6、
5、
私の神器も漆黒により侵食が始まっている。
4、
「げ、その力は完全に”イレギュラー”由来じゃん。私の”■■■”を突破してくるとかかなりの力だよ」
3、
友人が何か言っているが、集中しているため、聞こえない。
2、
私は詠唱を開始する。
1、
「”我が翡翠の力よ、其の神力を私に与え給え”!」
0。
「【神化(不完全)】!」
私は一時的に種族を”神”に引き上げる【神化】を使った。
(不完全)が付いているのは一時的だから。
それが消えると完全に神になれるが、今はまだ色々と条件を満たせていないから(不完全)のまま。
「このまま君は消えていただきたイ!」
”聖者”は”傲慢の神罪”を使い、更に侵食を進めようとする。
「【翡翠】」
私は自らが創り出した翡翠に【神力】を込める。
そして、それを侵食されかけている所へ飛ばすと、侵食が引いていった。
「ナっ!侵食がひいタ!?」
【神力】は最も”完成”されたエネルギーだから、そこらの攻撃じゃあ効かない。
そして、新しく【神力】を込めた翡翠の剣を無数に作り出し、それを飛ばして”聖者”に斬りつける。
「グゥっ!」
「そろそろ終わらせようかな。”【神力】よ集まれ、収束し、その翡翠を天中に轟かせ”」
詠唱を終えると、発動させる。
「【翡翠の神撃砲】」
砲撃は”聖者”に命中し、”聖者”がこの世から一瞬で消え去る。
その瞬間、亜空間が崩れ始めた。
「おー!よくやったね!スイちゃん!脱出するよ!」
「うん」
「【転移】!」
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
※友人視点
戻ってきたら、スイちゃんの【神化】状態が解けて、元の大天使に戻っていた。
そして、そのまま寝てしまった。
よっぽど疲れたんだろうね。
あの”聖者”、最後は蒸発したから良いものの、”■■■”が突破されるなんて思っていなかったから、侵食が始まった時は驚いた。
幸い、あまり損傷率は高くなさそうだから、すぐ修理できそうだけど。
まあそんな事よりも…。
私は手に持った”聖者”の”魂”を見ながら呟く。
「最後に完全に”イレギュラー”になっちゃったからね、”輪廻の輪”に貴方を戻すわけにはいかないんだよ。…と、言うわけで、情報だけ貰ったらお別れだよ」
そして、”聖者”の持っていた情報を手に入れると、満足して、少し手を加えた後”魂”を握りつぶす。
「少しはptの足しにはなってくれたかな?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ども、のこじです。
執筆中ずっと思っていました。
1500から2000文字ぐらいを目安にしてるんですが、きついです。
自分には長文を書く能力はありませんでした。
何が言いたいかと言うと、毎回の話の目安文字数を1000文字から1500文字程度に減らしたいと思います。
短くなってすみません。
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