第37話:パンツを履くってのはうちでは「いいよ」って意味。

土曜日・・・朝食を食べながら


「楽しみだね」


「なにが?」


「エッチ」


「夜までに疲れちゃうかも・・・」


「まじで?・・・あ、今日はなにもしなくていいから」


うちは夫婦の営みは土曜日と決まっている。

だからこの日は外せない。


「お買い物に行かなきゃ・・・」


「買い物ならいるモノ書いてくれたら僕が買ってくるから」


「食事の用意もお洗濯もしなきゃいけないでしょ?」


「食事は・・・作れないけど・・・洗濯ならしてあげるから」

「とにかく体力温存、いいね?分かった?」


「うん」


よかった・・・今夜はダメって言われたらテンションだだ下がりだし

僕のボクちゃんは、待ちきれなくてご機嫌ナナメになっちゃうだろ。


で、僕は休日にもかかわらず買い物に行って洗濯もして頑張った。


その夜、ふたりで仲良く風呂に入って湯上りの裸のまま・・・麻美子ちゃん

「嫁」をソファーに・・・。


「ね、いい?」


「ダ〜メ」


「なんでよ、僕、今日1日頑張っただろ?」


「ダメだよ・・・」


麻美子ちゃんはクスクス笑いながら、手に持ってたパンツを、とってもいやらしく

履いた。

それってダメって意味で履いたんじゃなくて彼女のありがとうって意味のサービス

なんだよね。


麻美子ちゃんがパンツを履くってのはうちでは「いいよ」って意味なのです。


つづく。

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