悪友の後輩から、奥さんの貸出調教を依頼された件
ヘタレちゃん
第一話 なんで知ってんの!?
「三月(みつき)さん、お願いです!俺の妻を香緒里(かおり)を抱いてください!!」
田仲(たなか)から、仰天の相談があったのは、会社は違えど公私ともどもの相棒兼悪友であり嫁との実質的な仲人である秋男(あきお)の入院見舞いの帰り。
潰瘍性大腸炎での三回目の入院とかで「あの秋男がなあ」と、一緒にしみじみと飲んでいるときだった。
三月「、、、は?何言いってんの?ばかなの?」
田仲「ばかかもしれませんが、こんなこと冗談じゃ言えないっすよ!!」
田仲は秋男の四年後輩で嫁の元同僚。
会社は違えどタッグを組んできた仲間。
昔はヤバめの仕事で俺や秋男の後をワタワタ付いてきてた田仲も今や齢36歳の中堅社員。
真剣なその目はなかなかの迫力なんだけど。
三月「あのさあ、俺も普通人なんでさあ。とても知り合いの奥さんを抱くなんて所業は」
田仲「、、、は?三月さんが普通人?なんの冗談っすか?」
なんだ、その挑戦的な視線は。カワイクない!!
三月「お前が俺の何を知ってるんだよ!」
田仲「三月さんの独身時代のマダムキラー武勇伝のあれやこれや」
え、、、、ヤバいヤバいヤバい!
なんで知ってんの!?
何がヤバいって、、、こいつにはうちの嫁への独自密告ルートがある。
こいつとこいつの奥さんは、嫁の前の会社の一年後輩。当時の部下。
たしかこいつらの結婚式には嫁も出席したはず。
まあ、危険度は情報によるから、、、ここは一発、かましとくか!
三月「へん!脅そうったってヤバめな話はとっくに夫婦情報共有済みだ!」
田仲「へえ~~、嘘ですよね。そうなら、あなたのところはとっくに夫婦崩壊してるはずだし」
三月「は?な、に、言って、、、」
田仲「ひとみさん事件のはな」
三月「分かったあ!」
こ、このガキ!よりによって最悪の情報を!
三月「ぜ~ぜ~、分かった話は聞こうじゃないか!」
田仲「、、場所を変えましょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます