第3話 これはいったい、どういう事?

第3話 これはいったい、どういう事?


 異世界1日目。夕方


 あ~、今日はつかれたな~と、横になる。

 臭い!素泊まり3000円でこの臭さ…。まぁ、こんなドタバタしていて、生きているだけマシか?と諦める。


 ステータス!と念じると現れるウインド!


2→3

名前 マスタ・オオベ

ジョブ (空欄)

レベル 1→5


生命力 10→50/50

魔力  10→100/100

速さ  10→9/9

運   マイナス365→マイナス366


スキル

 (異世界言語カンピューター翻訳)

(不明)(不明)(不明)(ダッシュ)(苦痛耐性)レベル11 (筋力増強)

火魔法 レベル2

体験学習 レベル2


チャージスキル

 (収納)残り4 (鑑定)残り1 (火魔法)残り5→4 (脱出用緊急転移)残り1


称号

 異世界人

 巻き込まれたはずの者

 

 まずおかしいのは、(異世界言語カンピューター翻訳)って、スキルだ!

 何だこれ?

 普通なら、(異世界言語理解)とかだろ?

 文字を押して見たら、とんでもない事が書かれていた。


(異世界言語カンピューター翻訳)

 日常的に、危険にされされているじょうたいで身につけたスキル。

 勘で相手が何を言っているのかを、雰囲気、オーラ、魔力を察知して言語化する。


 は?確かに、酔っぱらいとか外国人とかの言葉がわからなくて、頭をフル稼働したことはかなりある。

 へ~、すっごく自然に話せていたような。


 (体験学習)

 日常的に、貪欲に知識を収集しないと生きていけない危機にドブ漬けされていた為に、会得したと思われるスキル。体験したことなどをスキルに昇華する。


 へ~。確かに言われてみたら、そんな生活だったよな。涙が出てくるよ。うん、スキルになってくれてありがとう。


 チャージスキル

 マジックオーブに封印されたスキルを使う。

 (不明)に持って体内に吸収された。

 マジックオーブとは、回数制限のある使い切りの魔道具であり、魔力を込めると使える使い捨てのアイテムである。


 あ!あの魔導師のおっさんから出て来たオレンジ色の玉とかは、マジックオーブだったのか!

 (鑑定)ってやつは、あのデカい水晶だろうな。


 それにしても、魔力が上がったな。まぁファイヤーボールで倒せたから、魔力が上がったのかな?


 受付嬢さんに、Cランクに上がる方法とか聞くか。

 それにしても、この国は王国の名前を知ることは禁止!国王も、王女とかの名前を聞くことが禁止。そして、地理を知ることも禁止。ってマジカヨ~。


 ギルドマスター曰く、スパイがいたるところにいると言う。

 そして、名前とか知ることを禁止というは、呪われてしまう事を防ぐ為と、国外逃亡を防ぐためだと言う。

 この国は、終わっているらしいな。

 税金は、報酬の半分だという。確かに終わってる。


 Dランクになったことで、城の外のモンスターを狩る事と、ダンジョンという不思議洞窟の浅い階層(1~3)でのモンスター討伐ができるという。

 常設クエストのモンスター退治は、近くの森で湧くコボルト。

 ゴブリンより強いので注意らしい。

 まだ調べたいこともあったが、寝ることにした。すっごく眠い。



異世界2日目 朝


 ガーンガーンガーンガーンガーン!

 うるさいな~!と起きたら冒険者は、冒険者ギルドに集合らしい。


 行くと、モンスターが隣の街に襲撃してきたので、応援に行けって言うことらしい。

 え?新人も参加なの? 今、城区に冒険者はいないので、数合わせ強制参加だという。


 あ!わかった!どう考えても、強そうな低ランクの冒険者がいた。こいつがスパイか!

 武器は、持っていないやつには、今回配られた。

 まだ店も開いていないから、仕方ないので処置だと言う。全て王国に請求するという。


 行ってきま~す。


 昼。ゴブリン達の徒党に遭遇して戦闘になる。

 レベルが上がった。

 だが、まだまだ道が続く。どれくらいかかるのだ?と、(スパイ君)にわざと聞く。


(スパイ君)

 「しらね~。」


 あ~、そうなのか~と、しておいた。

 それにしても、モンスターだらけだな~。他の人のモンスターの解体を見て、見様見真似でやっていく。

 [解体スキルを会得しました。]


 お!早く解体出来るようになったな。

 討伐した3体をすぐに解体できた。

 そのまま、進むとワラワラとモンスターが出てくるよ出てくるよ。

 途中、トンガリ帽子の魔法使いが、何か草を取っている。

 聞くと、役に立つ草よ。って言うのだ。

 まさか!薬草か?

 そのまま、夜になったが晩飯は無かった。

 は?まじかよ~。

 先程の、(薬草?)を腹が減ったのでかじったら、腹が!い、いた、いたい!

 それを見て、ニンマリ笑うトンガリ帽子の魔法使い?

 クソ!やられた!

 そして、意識を離した。


異世界3日目 朝

 何も取られてないな。

 ステータスに、対毒耐性スキルが増えていた。

 あ~、あの魔法使いの女はのヤツ、「ケッ!」なんて言っているのをみて、物取りだったのか?と思いながら、収納とかマジックボックスとかのスキルが、欲しいな~なんて思っていた。


 あれ?何か抜けてる?とふと思ったが、コボルトって言う二足歩行の大型犬のモンスターがいる。常設討伐クエストの対象だ!

 コイツラがドンドン出て来た!何だコレは!

 3日目で、剣をいきなり振ってキツイな!

 他の冒険者の解体の仕方とかを見ながら、ドンドン解体しては、ドンドンやってくるコボルトを斬る。

 解体が面倒になってきたので、解体の手順でコボルトを斬っていたら、

[剣術(解体)を会得しました。]


 ハァハァハァ、つかれたな~。

 やっと昼だ!だが、飯が支給されない。

 は?王国から補給が送られてこないだと?


 木の枝を集めてコボルトの肉を焼き肉カットして、ファイヤーで火をつけて焼く!

 くくくく! 先程のコボルト達が持っていた金属の盾をフライパン代わりに焼くぜ!

 油も乗っていい匂いだ!冒険者達がよってきた。

 手本を見せると、みんな焼き出した。

 食事に多く時間を使って、街を目指す。

 あれ?奴らのメニューに肉を焼くというのはは無いのか?


 それにしても、冒険者達ってなんだろうな~、みんな殺伐としていると言うか、いつでも殺し合いしそうな感じだな~。


 そんな感じで、隣の街に着いた。

 ツメイカって街だけど、寒村って感じ。

 は?モンスターがここではなくて、同じ名前のもう一つ別の街に押し寄せている。

 おい、どういう事だ?と他の冒険者が街の冒険者職員に詰め寄っていた。


職員 

「国王令によって、城から西の街は海まで全てツメイカって名前にすることに、決まったのは覚えていないのですか?」


 は??? 全部同じ名前? こんな混乱しか起こさないのでは?

 冒険者達のヒソヒソ話に集中する。

 (おい、あの噂は本当だったな!)

(国王の逃亡先が、わからないように街の名前を同じするって噂は同じだったか!)


 は~、まじかよ。

[聞き耳スキルを会得しました。]


 今日は、この街に投宿することになった。


 

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