短編小説〖闇狂い】

ふざけた狼人間

狂い咲きの怪凶

一章面倒な頭

皆さんは夜の暗闇、鉛筆の黒より黒いものは何だと思いますか?

質問を変えましょう

皆さんは夜の暗闇、鉛筆の黒より黒いものを見たことがありますか

私はこう思います

人は何よりも明るき物であり何よりも暗き者である

正解なんてありません

いやわからない

あるのかもしれない

だが私は諦めている

この問いの答えを探すのを

探して何になるこの気持ちが勝ってしまう

そんなことを思いながら私は夜散歩をしていた

二章本当の黒

そらはとても黒だった

月が出ていないところはね

月はきれいだ月を見ていると虚しい記憶を思い出す

この小説がホラーならきっと今らへんに、怪物でも登場するのだろう

アクションでも同じような感じだ

ファンタジーでも

恋愛でも?

この小説のジャンルは何だと思う?

私が起き上がると病院に居た

とても怖い経験だが、これでホラーと決めつけるのは早い

もしかしたらライバルが

もしかしたらゴブリンが

もしかしたら食パン少女が

この時の自分はそう思った

小説を書いていると、これ小説で書けそうだと思うことがある

だがこれについては特に書けない

書けるとしたら擬音だ

ぞふぁ

いしにしししへしのしがしししら

ぼふぅ

意味は解けた

こいつに会いに行くよ何年かかってもね

三章案の内

わかっていたみたいだ

来ることをかぁ

さぁ来いよ

準備はできた

ひねりつぶしてやる

遺書は書いたか

俺は書いた

だがそれを使うのは今じゃない

せめて明日?

いや三分後だ

殺されねぇぜ

葬る

殺し

葬り去り

狂い咲き

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る