No.10 地域住民
友好的Wanderer。
老若男女様々な外見の日本人と見られる個体が確認されており、性格は全体的に穏やかで優しい場合が多いです。
彼らは現実に存在する人々となんら変わらないように見え、日本語、英語の2言語を用いて会話をすることができます。
彼らは、頼めば次のエリアへの道を教えてくれるだけでなく、宿や食事の提供も無償で行ってくれます。
彼らに敵対的な行動を取る旨のあらゆる試みは、全て失敗しており、これは彼らの有する未知の能力によるものではないかと考えられています。
放浪者が望むなら彼らと共生、共存することも可能です。
【以下、研究員による追記及び修正】
放浪者が彼らと共生、共存を選んだ場合、放浪者は1週間かけて徐々に《地域住民》に変質し、放浪者だった頃の記憶の代わりにDL2で生きてきたという記憶が植え付けられる事象が確認されている。
なお、7日が経過する前に共生、共存を止めた場合は同じ日数をかけて完全に回復することがわかっている。
彼らの輪に混ざるのは、お勧めできない。
しかし、果ての見えないこの影世界において、変質しようとも安寧を得られるというのは、もしかしたら人によれば脱出と同じくらい価値があるのかもしれない。
——研究員K
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