議論開始

■シン

な、なんでここに居るんですか。




■アマネ

暇だったから、ついてきた。




■シン

やっぱり、暇なんじゃないですか。




■ジュン

あれー、アマネさんだ。




■ユウコ

なあに、その人。




■シン

ほら、この間話したでしょ。

不審者が引っ越してきたって。




■サトエ

ああ、この人がその。




■アマネ

なんと云う大胆不敵な紹介をするんだね君は。




■シン

自分が悪いんです。




■ジュン

取り敢えず、坐ったらー?




■アマネ

うむ、では失礼して。




■地文

空いていた僕の前の席に坐られた。

この人と面と向かう形、苦手なんだが……。




■コウタロウ

で、違うって何が?




■アマネ

む、さっきの彼の云い分だがね。




■サトエ

私?




■アマネ

主張に不備があるし、ちょっと拙い形になってしまっているんだ。

それが気になってね。




■サトエ

私のどこが間違ってるの?

当たり前の事を云っただけじゃない。




■アマネ

うむ、その辺もちょっと拙い。




■サトエ

どこが拙いのよ。




■アマネ

ふむ、じゃあまた議論でもしてみるか。




■ユウコ

お、出た議論。

ジュンが徹底的に論破されたんでしょ。




■ジュン

そうなの。

でもお陰で、自分の間違いに気付けたよ。




■コウタロウ

俺、見た事ねーんだよな。




■アマネ

よし君、やってみたまえ。




■シン

また、僕ですか。




■アマネ

うむ。

この間は手取り足取り説明したが、今回はできるだけ自力で挑んでみたまえ。

流れは、判っただろう。




■シン

ええまあ、一応……。




■アマネ

いざとなったら、相談してくれたら良い。

では一同、準備はよろしいか。




■ジュン

はーい。




■ユウコ

よく判んないけど、はーい。

シン対サトエのバトルなのね。




■アマネ

議論は、バトルではないがね。




■シン

と云うか、何で僕なんですか、コウタロウじゃなくて。




■コウタロウ

俺、経験ないし。

お手本頼むわ。




■シン

やれやれ……。

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