第六話 いいこと

「で、どんないいことがあったの?」

おとーさんはこっちの予想していたよりテンションが高いみたいだ。

だって、今にも踊りだしそうだもん!


「水無月さんが研究費から開発費までお金の面で助けてくれるみたいだ!要するにスポンサーになってくれるらしい」

わぁ、そりゃあ小躍りしそうになるわけだ。

「これで資金のところはどうにかなるかな!」

「いや、そんなに簡単に出せる金額じゃないんだ。計算したら簡単に日本の資産を超えちゃうわ…」

うん、そりゃあ全世界の人が地下に潜るのにそれだけで住むわけないよね…

「まぁ、とりあえずTako's繋いどくか」

Tako'sっていうのはLINEみたいなサービスだけど、純日本産だから今はLINEよりも使われているってのが現状。数年前まではLINEがほとんどだったんだけどな〜

「いいんじゃない?あとは広報さんと機会に強い人がいるねー」

「おとーさん話し飛ばしすぎ。先にグループ名決めて」

プロジェクト名にでもしたいところだけど、正式なプロジェクト名は『人類地下沈下実行計画検討及び周知促進委員会』で、とてもじゃないけど使えない。長いもん

「それじゃあ、『地下沈下プロジェクト』にしようか」

いいね。短いしわかりやすい。

「りよーかい、やっとく」

ということでプロジェクトは本格的に始動した。

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