第7話

それよりも、俺を置いて行った2人が心配なので探すことにしたがルシファーさんもついて来ると言っていた。

というわけで、俺達はあの時いた場所へと向かった。

着いてみるが真司の姿はなかった。

すると、ルシファーさんが

「真司君がこの先にいる」

と急に言い出した。

「えっ何でわかるの?」

「魔眼があるので」

魔眼とかズルすぎるよルシファーさん!?

そんなことを思いつつも、俺達はその方向へと進んでいくと そこには真司がいた。

しかも、魔王らしき者と一緒である。

俺とルシファーは呆然と立ち尽くした。

そこに真司がやってきた。

俺は慌ててルシファーさんの目を手で隠すが遅かったようだ。

だって魔王裸なんだもん。

真司は真司で魔王とキスしてるし!

俺というものがありながら!

俺も真司も、男だけど愛してるのだ。


なのに魔王と……羨ましい!! そんなこんなで1日が過ぎていった。

俺達3人は一度、宿屋へ戻ることにしダンジョン攻略の疲れを取る事にしたのである。

ダンジョンを攻略した俺達は今日一日休息をとることになった。

ダンジョンを出た後、街へ行き必要な物を買い、宿に向かったのだが……

部屋割りを決める際、俺はルシファーさんと同じ部屋にしようとしたが断固として拒否されてしまった。

(なんで?)


と思った俺は真司と相部屋にすることにした。


**


俺は目覚めて少ししてベッドから出て着替え始める。……にしても昨日のダンジョンでの戦いでまたレベルアップしていたけど……魔王が使っていたスキルって使えるものなのだろうか。

気になって俺は調べることにした。


確か……あった、これかな。

ースキル紹介〜

☆全属性耐性LV5:炎、水氷、嵐、地土、光闇全ての攻撃に耐えられるようになる(使用魔力量に応じて)

☆超回復 HPが0になっても数秒で元に戻る、さらにMPとSPは全回復する。

なるほどね……やっぱりチート級じゃんこの能力。


それに、この世界に来た時に貰ったポイントを振ってなかったなぁ。そろそろ振り分けようかな。

よし決めた!残り全部振り終わったぞ! これでいいだろう。

** 俺はいつものように朝食を食べに行くとすでに2人共席についていた。

俺はとりあえず今日の予定を確認すると。


2人曰く特に無いので、これからの事を相談しようとのことだ。

それから、話し合いをした俺達はひとまずステータス確認をする事になった。

「ステータスオープン!」

真司が叫ぶと画面が出てくる。

俺も同じようにしてみた。

ー神崎龍馬 Lv.2 職業・格闘家/双剣士 体力500 筋力1000→2000 攻撃力1500 防御力1200 魔力200 素早さ400 知力700 装備……武器・大剣(ATK+800 AGI-5 DEX-7 VIT-3)防具・軽鎧VIT+1DEF-1AGI-2 アクセサリー・無し所持金10万円 経験値150獲得済称号・無謀者 異世界より来たりし勇者 効果. 体力が1秒ごとに100上昇する。


ールシファー

堕天使長ルシフェル

Lv.4 体力5000 筋力4900 攻撃6600 防御3500 魔力10000 知力7000 運250 種族名・エンヴィーエンジェル 固有特殊能力..神の声、神の導き 職業・天界の騎士Lv9 聖戦士Lv13 体力300 筋力1400 攻撃780 防御力1100 魔力450 素早さ700 知力1600


「さてどうしようか」

俺達が話し合うと2人とも 俺のせいだと言い出すので困っているところなのだが。

という訳で俺は2人に言う

「2人で行けばいいんじゃないか?俺はルシファーさんと2人で観光でもしてくるよ」

というと2人は黙ってしまった。俺には分かる。


きっと、2人も一緒に行きたいと思っているに違いないのだ。だからと言ってルシファーさんは魔王だし真司を連れて行けないしどうすればいいのか……。


あ、そうだ。ルシファーさんが真司の事好きだったら諦めるかも……。俺は思いきって言ってみる事にした。

「あの、もしかしたらルシファーさんが真司のこと好きなんですか?」

と問うてみると ルシファーさんはとても驚いた表情をしていた。

そして言った。

「実はその通りで……真司君なら……」

やっぱそうなんだ……。まぁ確かに美形だしいちゃつきたいとも思うよな……と思いつつ話を進める。

そして俺は言う。

「真司も結構あなたの事良い感じに思ってますし。もしよかったらいいんじゃないですかね……?」

するとルシファーさんは凄く喜んだ。

だが

いま生者の紋を使ったら

やはり俺達は反応無しでルシファーさんたちは反応する。

やはりこの世界は生者の世界で合ってる。


そう確信しながら俺は魔王城へと向かうことにした。

ちなみに今の時刻はまだ午後1時。夜までは時間がある。それまで観光を楽しむつもりだ。

ルシファーさんが何か言いたげだったがあえて気づかないフリをして街へと出る。

ー街へやって来た俺達は取り敢えずギルドへ行くことにした。

そうしてギルドに入りクエストの貼ってある場所へ向かうと

張り紙前に赤毛の男がいたので話しかける。

「あの、俺らもそこの依頼受けようと思ってたんすけど大丈夫ですかね」

と言うと、男は振り返った。するとこう答える。

「い、いいっしょ別に。こっちはパーティっすから」……なるほどそういうことね。多分仲間と一緒にやるって言いたかったんだよな……

うんうん、わかるよ。

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