第4話:編集者様からのアドバイス

 ご要望があったので、外部サービスがどのような形で来るのか、少し書きたいと思います。


 昔は原稿に直接赤ペンでダメなところを修正し、新たに書き直していたようですが、何せ今世はデジタル時代。まちかりもoffice wordはワープロ替わりでしたが、すでにwordもコミュニケーションツールと化しています。Windows11にインストールされているwordにはmenuの中に〝校閲〟の項目があり、その中のコメントというシステムがあります。これで、修正して欲しい箇所にコメントを入れていくのです。


 例えば、〝退職金も払われず〟の〝払われず〟を〝支払われず〟に変えた方が良いのでは? と思ったら、その部分を指定してコメントで『〝払われず〟→〝支払われず〟』と指示すればいいわけです。コメントは本文の外に示されるので、本文がどうだったか分からなくなることはありません。コメントをクリックすれば、それがどの位置を修正すべく指定されたかわかる様になっています。プロトカルチャー!(古い)


 ただし、表現や構成を少し前後させることは出来ても、小説を大きく変える様な指示は来ません。あくまで小説本体は、作家本人の表現そのものですから。


 ここが一番の難点です。そも、小説そのものがどうしようもなければ、いかに編集者様が表現や文章を少し直したところで高い評価が得られないのです。ここは作家本人が間違えてはいけないところです。


 ただし、こう指摘されたのには困りました。これは自分の小説のスタイルそのものだったからです。曰く、


「小説全体のバランスが悪いです。まちかりさんの書きたいことは丁寧に詳しく描写してありますが、読み手が期待していることや説明を期待していることは描写が薄い傾向があります」


 とのことでした。ここは困った! いや本当に!

 自分が描きたいことを書かない、ということは自分のスタイルを捨てろということでしょうか?


 そして、読み手が私の小説に期待しているのは、弾丸乱舞の銃撃戦のハズ(と勝手に思っているw)。


 まちかりは映画的に小説を書いています。書いてるときはノリノリです。

 序盤でキャラクターや舞台となる世界を説明し、それが説明し終わったら行動とセリフで話を進めていきます。ある意味、『脚本的』なんです。ト書きで説明するなんて愚の骨頂、セリフで言わせて一流ってな感じです。


 分かり易いように、次回にはまったく正反対の小説のお話をいたしましょう、それはまた!

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