至上命令

主要人物 (ネタバレあり)

【暁（アカツキ）、西軍】

朱虎（アケトラ）

本作の主人公。暁の国王、白虎王第三王子。

敵国の軍師、白龍と出会ったことにより、王族である自身の在り方と母国の進むべき道を考えるようになる。

東雲（シノノメ）

牙黄丸を師に持つ朱虎の従者。

「白い悪魔」に両親を殺された過去があり、「異能者」を憎んでいる。

牙黄丸（ガオウマル）

「金色の牙」と名高い将軍で、朱虎の師であり側近。

かつて「異能者」の妻との間に娘を授かったが、「異能者狩り」により二人を失う。

黎明（レイメイ）

白虎王第一王子にして、次期国王として期待される朱虎の長兄。

軍師としての才能にも恵まれ、病床の白虎王に代わり暁を治めている。

朝霞（チョウカ）

父と兄の考えに反抗して城を出た朱虎の次兄。

白虎王第二王子でありながら城下町で小料理屋を営み、民と変わらぬ生活を送っている。

鶏鳴（ケイメイ）

朝霞の幼なじみであり、共に小料理屋を営む親友。

既に亡んだ南方の出身で、王家に仕えていた一族の生き残り。

有明（アリアケ）

東雲の妹にして、朱虎に好意抱く巫女。

未来を見通す「神降ろし」の能力を持ち、神殿への出入りが許されている唯一の存在。

白虎（ビャッコ）

暁の国王にして、西軍の大将軍。

「英雄王」として広く国民から慕われているが、現在は病に臥している。

夕星（ユウズツ）

暁の暗部「黄昏（タソガレ）」を率いる長の一人息子であり、朝霞、鶏鳴共通の友人。

暁で随一の腕を持つ暗殺者だったが、「異能者」の研究中に禁忌に触れたとして現在は行方不明となっている。

【宵（ヨイ）、東軍】

白龍（ハクリュウ）

「ハク」と呼ばれ親しまれている宵の軍師にして、「異能者」を統べる長。

心優しく、有りとあらゆる「美」を一身に受けたかのように美しいヒト。

黒龍（コクリュウ）

宵の将軍であり、白龍が最も信頼を寄せる人物。

白龍と出会う前は人喰いの荒神として、人々から恐れられていた。

彼誰者（カワタレ）

白龍により命を救われた記憶喪失の青年。

優れた剣の腕を持つため、白龍の右腕として護衛を務めている。

青龍（セイリュウ）

若き宵の国王にして、龍族の王家唯一の生き残り。

世間知らずで王としての資質が低く、代わりに国事を取り仕切る白龍を溺愛している。

朧月（オボロヅキ）、星月（ホシヅク）

青龍の側仕えである双子の兄弟。

未来を見通す力を持ち、どんなに離れていても互いに意思の疎通ができる。

小夜（サヨ）

宵の暗部「宵闇（ヨイヤミ）」に所属する腕利きの暗殺者であり、牙黄丸を父に持つ。

目の前で母を殺し、自身の命を奪おうとした暁の人間を恨んでいる。

千歳（チトセ）

かつて暁に捕らえられ、「黄昏」によって実験体にされていた「異能者」。

暁の人間から酷い扱いを受け続けていたにも関わらず、それでも人間を愛し続けた心優しいヒト。