第7話

時は、10月29日頃のことであった。


ミツグが行方不明になったことが原因でよしえの゙家族たちの人間関係がきしみだした。


それと比例するように、あずさとゆういちろうの長女は短大を休学した。


休学した原因は、福祉施設の実習に行くことがイヤだった…


そんなことはおかまいなしに、カノジョは金回りのいい男を逆ナンするなどして欲求を満たしていた。


その結果、カノジョは痛い目に遭ったようだ。


時は、10月29日の夜遅くだった。


場所は、朝倉ダムから南へ500メートル先にある森林にて…


カノジョは、ダムの下にある公園で竹宮たけみやに連れ去られたあとここに来た。


「イヤ!!やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」


竹宮たけみやは、カノジョを押し倒したあと薄気味悪い表情で見つめながら言うた。


「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…かわいいのぉ〜…」

「やめて!!おかーさん助けて!!おじいちゃん!!おばあちゃん!!」


竹宮たけみやに押し倒されたカノジョは、その後意識をなくした。


カノジョは、竹宮たけみやにロープで首をしめられて殺された。


(ビリビリビリビリ!!ブチッ!!)


竹宮たけみやは、カノジョが着ていた衣服と下着をナイフで切り裂いた。


その後、竹宮たけみやはカノジョの身体をボロボロになるまで犯した。


竹宮たけみやは、予めセットしていたスマホでカノジョのレイプシーン動画を撮影した。


その翌日の朝であった。


場所は、松山市の中心部にある愛媛県警本部にて…


あずさの父親は、朝のミーティングを終えた後に本部長室に戻った。


あずさの父親が本部長室のデスクに座った時であった。


デスクの上に身に覚えのない親展書のふうとうがあった。


あずさの父親は、ふうをあけずにゴミ箱へ親展書を捨てようとした。


この時であった。


(ピロピロピロピロピロピロピロピロ…)


デスクの上に置かれていた電話機の着信音が鳴った。


あずさの父親は、受話器をあげて話をしようとした…


その前に、受話器のスピーカーから竹宮たけみやの声が聞こえた。


「ああ、これはこれは本部長…すっかりごぶさたしてますな〜」

「誰なんだ!?」

「ああ…本部長…さきほどあんた…親展書を捨てようとしましたね…」

「それがどうかしたのか!?」

「本部長、その親展書を捨てたら…あんたはコーカイしますよ…それでもいいですか?」


(ガチャーン!!)


思い切りブチ切れたあずさの父親は、電話をガチャーンと切ったあと身に覚えのない親展書をシュレッダーにかけた。


(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)


そしたらまた電話がかかってきた。


あずさの父親は、受話器をあげた。


受話器のスピーカーから竹宮たけみやの声が聞こえた。


「本部長…よくも親展書をシュレッダーにかけたな…それなら、てめえのタブレットにアレが届いているから見るのだな!!」


(ガチャ…)


あずさの父親は、デスクの上に置かれているアローズのタブレットをひらいた。


そしたら…


あずさとゆういちろうの長女の遺体が写っている写真がアップされていた…


「(あずさとゆういちろうの長女)!!」


(ピロピロピロピロピロピロピロピロ…)


あずさの父親は、受話器をあげた。


竹宮たけみやの声が受話器のスピーカーから聞こえた。


「だから言ったでしょ…親展書をシュレッダーにかけたらどうなるかと言うのを…県警本部長ほんぶちょう…話を聞いているのかよ…あんたが警察組織そしきとグルになってサカタミツグをかくまったので…てめえの大事な孫娘が殺されたのだよ…それがまだ分からないのか…あんたが埼玉県警けんがいのポリコーたちとやくざの男たちと一緒に勲章を手にニッコリと笑っている写真がフライデー(写真週刊誌)だけじゃなく、複数の週刊誌に掲載されていることに気がつけよ!!…おいクソジジイ!!オドレはこのまま本部長のイスに居座るだな!!…次の標的は…オドレのマゴふたりか…オドレのたったひとりのかわいい娘…またはオドレの女房か…カクゴしておくのだな…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」


(ガチャーン!!ツーツーツーツーツーツーツーツー…)


電話は、そこで切れた。


あずさの父親は、受話器を握りしめた状態で怒り狂った。


その一方で、職場で暴れたあと行方不明になったミツグの問題がより深刻になった。


さらにその上にもっともめんどいもめ事が発生したので、ややこしくなった。

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