第3話中須磨美幸(なかすまみゆき)からの紹介

何とか付き合い初めの二人に戻りたかった。

 鴨川まで下りたらそういう雰囲気が出来て、自然と唇が重なり暑さを理由に遠ざかる明花の心根が戻るかも知れない!と・・・。

 浅はかな昭和生まれの男の考え。

根性とか、情熱とか、真心とかが通用する相手ではない事ぐらい分かっていたのに。

 未熟な心根のまま明花に出逢い。

未熟なロマンスのまま梅田から烏丸まで駆け抜けて行った。

 山科明花とは僕の同級生中須磨美幸(なかすまみゆき)からの紹介で知り合っただけに愛を育てたとは言い難く、ロマンスのプロトコルを経て大恋愛するものとばかりに考えていた僕は焦っていた。

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