第4話昭和生まれの男

右肩が強張っている・・・。


「暑いのに・・・。」


左横の僕に振り向き、初夏の空気が二人の仲を裂いているかの様に装う明花・・・。


「加茂川まで下りようか?」


何とか付き合い初めの二人に戻りたかった。


 鴨川まで下りたらそういう雰囲気が出来て、自然と唇が重なり暑さを理由に遠ざかる明花の心根が戻るかも知れない!と・・・。


 浅はかな昭和生まれの男の考え。

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