第11話

「わたしたちは同じ夢を見るのね」

蓮今日子がロマンティックなことを言い出した。

「どういうふうに」

羽衣健司が問い質す。

「キスしたいと思ったら同じ夢を

見るでしょう?」

「いや」

健司がやんわりと否定した。

「昨日の晩はオマエを絞め殺した

夢を見た」

「それでいいのよ」

「どうして」

「昨日の晩はわたしも健司を絞め殺した

夢を見たんだから」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る