第9話

「アガサ、ここに置いていた一千万円の

東雲斎の壺どうした?」

「今頃、ゴミ清掃車の中よ」

「アガサ」

「なに」

「前から君に言おう言おうと思っていたんだけど」

「なに」

「キミが大事にしていた五カラットのダイヤの

ブローチ燃やしといたからね」

「ねえ、ハルキ」

「何だい、アガサ」

「わたしたち世界一素敵な仲のいい夫婦ね」

「アガサ」

「ハルキ」

二人しっかりと殴り合う。

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