第十章 神すら恐れる剣士VSシェムハザ
第53話 前触れ
第十章 神すら恐れる剣士VSシェムハザ
(ジャック・・・俺はぁ、あの時聖人の仕事引き受けたの、果たしてよかったのか・・・??自分でもよく分からねぇ)と思いながら、ドラゴン化はせず、人間体のまま、アラミスは次々と襲い来るグールと戦っていた。
「兄さん!!」と、シルウェステルが、戦っているアラミスのもとへと向かった。
その頃、リアンは、4人の巫女から、「石化から直って本当によかった!」と言われ、みなで作戦を練っていた。
「アラミスさんがシェムハザを打ち倒したところで、5人で封印の結界をはるべきね」と、セレスが言った。
「そうね」と、リゼティーナ。
「私たちの使命よ!」と、ゼルフィーネ。
「リアン、あなた、体変なところない??いけそう?大丈夫??」と、ヘレン。
「ありがとう、姉さん、でも、もう大丈夫なの」と、リアンノン。
次の瞬間、黄龍の神殿を、すごい地響きが襲った。
「シェムハザが地下を移動しているのか・・・この丘がもつのはあとどれぐらいだろう・・・??」と、ヅラ・ラ・ラスコー二。
「リアン、もう自分から自殺を選ぶようなことしちゃだめよ。何のために私たちがいるのよ」と、ゼルフィーネが悲しそうな顔をして言う。
「ありがとう、ゼルフィーネ」と言って、リアンが微笑んだ。
「本当に分かってるの??」と、ヘレン。
「それにしても、早くアラミスさんにシェムハザを倒してもらわないと。リアン、あなたの目測では、あとどれぐらいでシェムハザは完全復活する??」と、リゼティーナ。
「リゼティーナ、おそらく、あと3時間50分ってところかしら・・・」と、リアン。
「そう・・・アラミスさんに、世界の命運がかかってるってわけね」と、リゼティーナ。
「神すら恐れる剣士・・・」と、セレスが呟く。
「リアンノンちゃん」と、ヅラ・ラ・ラスコー二が、5分後、外の様子を眺めに行ってから戻ってきて言った。
「もう二度と、石化を自分からするなんて真似はしちゃいけない」と、リアンノンの肩をつかむ。
「いいね??ヅラさんと、約束できる??」と、ヅラ。
「最後まで護りたい、と言ったでしょ。あのとき」と、ヅラが過去の話をする。
「・・・はい、すみません、ヅラさん。勝手な真似して。結局皆さんに迷惑をかけることになりました」と、リアンノン。
「もうアラミスのやつがシェムハザ討伐のため、光の神殿の地下に向かっている。じきに片が付く。やつならやれる」と、ヅラ。
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