12.#僕・幸・青で文を作ると好みがわかる

 夏らしいこと何もしなかったな。

 少し感傷に浸りながら青い蜜柑を剥く。半分に割って口に放りこむと爽やかな香りと酸味が広がった。欲を言えばもう少し甘い方が僕は好きだけどこれはこれで美味しい。秋口の味だ。


「……今年は買うかな、コタツ」


 冬の幸せに思いを馳せ、もう半分を飲みこんだ。






――――――——————————――――


#僕・幸・青で文を作ると好みがわかる(135字)

2021年9月18日

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る