第10話 漆黒のペガサス
神社の清々しい朝が再び訪れ、戦いの痕跡はほとんど消え去っていた。美鈴彩は前夜の悪魔との戦闘を思い返しながら、留五郎とともに次の計画を練っていた。彼らはドエトロ軍団が次に何を仕掛けてくるのかを予測しようとしていたが、敵の動きは常に予想を超えるものだった。
突然、神社の空に不吉な暗雲が立ち込め始め、強風が木々を揺さぶった。空からは、漆黒の影が降り立ち、それが明確な形を成すと、巨大な漆黒のペガサスが現れた。そのペガサスは翼を広げると、周囲に暗闇をまき散らし、神社の光を飲み込んでいった。
「これがドエトロの新たな刺客…」留五郎が声を低くした。
ペガサスはその翼から黒い稲妻を放ち、神社に向けて突進してきた。彩は即座に反応し、変身してOSS10として立ち向かった。彼女はペガサスの動きを捉えるため、空中の戦いに挑む準備を整えた。
ペガサスとの戦いは空中で展開され、彩は海からの力を引き出して、水の柱を作り上げペガサスの動きを制限した。しかし、ペガサスはそれをものともせず、黒い稲妻で反撃してきた。
彩は瞬時に高度を変えて攻撃を避け、次の瞬間には自身の剣で反撃を加えた。剣がペガサスの体に触れるたびに、黒い煙が周囲を包み、ペガサスの傷口からは闇のエネルギーが漏れ出した。
「この闇を打ち消さなければ…」彩は呟きながら、剣に全ての光と海の力を集中させた。そして、彼女は全力を込めて、最終的な一撃をペガサスに放った。巨大な光の波が空を貫き、漆黒のペガサスはその力に耐え切れず、爆発的な光の中で消滅した。
戦いが終わり、神社の空は再び平穏を取り戻した。彩は疲労感と共に、安堵の息をついた。留五郎と隊員たちは彼女のもとに集まり、その勇敢な戦いを讃えた。
「よくやった、彩さん。しかし、ドエトロの計画はまだ終わっていない。次に何が来るか、警戒を続けなければなりません。」留五郎が真剣な表情で言った。
彩はうなずき、空を見上げながら心に決意を新たにした。「どんな闇が来ようとも、この神社、この町を守り抜く。それが私の使命です。」
漆黒のペガサスとの戦いは終わったが、彩の戦いはまだ続いていた。彼女は次なる挑戦に向けて、自らをさらに鍛え上げることを誓った。
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