第19話 暑い!

 今日は外は猛暑日だ!おれとハムスター達は二階のおれの部屋にいる……しかし寒い!これクーラー何度にしてあるのか?

「え、十八度!冷やしすぎだよ!」

「そのくらいじゃないと暑いっす」

「そうだぞ!そうだぞ!」

「僕達は毛があるから暑いんじゃ!」

 おれはハムスター達の抗議を無視して二十二度にした。

「宇宙怪人ハムスターは夏毛に生え変わるとかないの?」

「宇宙怪人ハムスターの毛は夏暑く、冬寒いっす……」

「それじゃあダメじゃん……宇宙怪人ハムスターって大変だな」

 おれとコタローが話していると……

「ユーキ、暑いんよ十八度じゃないといかんけん!」

「十八度じゃないとダメッチ!」

 ハムケンとハムッチがまた温度を下げてしまった。

「ダメだよ!二十二度くらいで我慢するよ!」

「「「「「いやだ!!!」」」」」

 おれとハムスター達が揉めていると……クーラーが変な音を出して止まった!

「クーラー壊れたっすか!?」

「壊れたらやばいんよ……」

 おれはクーラーをチェックした。本体のボタンを押しても、リモコンを押しても動かない!

「クーラー壊れたよ!これはやばいよ!」

 おれはすぐ修理業者に電話した。しかし……

「修理に来てくれるの一週間後だって!」

「「「「「ええー!!!!!」」」」」

 ハムスター達は悲痛な叫びをあげた。一週間どうしよう……





 うーん……そうだ!

「みんなリビングで過ごそうよ!リビングならクーラー効いているはずだよ!」

 おれ達はリビングへ向かった。しかし……

「リビングもクーラー効いてないっすよ!」

 なぜだ……母さんに聞いてみる。

「クーラー今日に壊れちゃったのよ!修理は来週になるよ」

「ま、マジで……」

「どうするんじゃ……」

 おれ達はクーラー無しで過ごさないといけないみたいだ……






 おれは、ホームセンターへ行って扇風機を人数分買ってきた。

「ほら、買ってきたよ!」

「ナイスだぞユーキ!」

「良い働きッチ!」

 ハムスター達は扇風機の箱を開けて、速攻で使い出した。

「でも、扇風機だけでは暑いけん!ユーキどうにかするんよ」

「そんな事言われても……調べてみるか!」

 おれはクーラー無しでも涼む方法探してみた。

 とりあえず窓を開けてみる。

「うーん今日は風が吹いてないんじゃ!これじゃ意味ないんじゃ!」

 首に濡れタオルをかけてみる。

「これは少し涼しいっす!」

「でももうちょっと冷たい方がいいんよ…」

 保冷剤を使ってみる。

「お!これは冷たいッチ!」

「これはいけるぞ!」

 これで過ごせそうだ!ネットがあって良かった〜





 しばらく経つと……

「ユーキ、保冷剤はもうないん?すっかりぬるくなったんよ」

「え!結構あったよ!全部使っちゃったの?」

「もうないっす……」

「そうか……やばいな……」

 おれがどうしようか考えていると母さんが話しに入ってきた。

「ハムスターちゃん達は毛を刈らないの?」

 宇宙怪人ハムスターの毛って刈っていいものなのか?っとおれは疑問を持っていると……

「それいいっすね!考えた事なかったっす!」

「いいアイデアやけん!」

 ハムスター達はあっさり提案を受け入れた!

「じゃあバリカン持ってくるから、ユーキ刈ってあげて!」

 おれがやるのか……





 おれはバリカンでコタローの毛を刈りだした。

「良いっすね!涼しくなりそうっす!」

「そうなればいいけどな!」

 しかし宇宙怪人ハムスターの毛はすごく量が多い!二階のおれの部屋で刈っているのだが、部屋はすでに毛だらけだ。

「みんな!扇風機で涼んでないで毛を片づけてよ!」

「暑いッチ!動きたくないッチ!」

「扇風機の前から動けんぞ……」

「手伝わないと毛刈らないよ!」

 こう言ってやっとみんな動き出した。ハムニブは掃除機を使って毛を片づけていたが……

「掃除機が動かなくなったぞ!中の毛を出しても動かないぞ!」

 宇宙怪人ハムスターの毛は掃除機まで壊してしまった!

「みんなホウキとちりとりで片づけるんだ!」

 コタロー以外の四人で毛を片づけていった!そして……

「はい!コタロー終わったよ!」

「ありがとうっす。涼しいっす!」

 やっとコタローの毛を刈り終えた。

「次は僕じゃ!」

「いや!俺だぞ!」

「順番にやってあげるからね!次はハムタクだよ!」

「やったんじゃ!」

 しかしあと四人残っているのか……これは大変だな……

 おれは五時間くらいかけてハムスター達の毛を刈った。

 しんどかった……もう二度とやりたくない!





三日後の朝起きた時だった。

「ユーキ、おはようっす。毛伸びちゃったっす。また刈ってくれっす」

ハムスター達はふさふさになっていた…

「え!ハムタクの毛が燃えて時は、元に戻るまで一週間くらいかからなかった!?」

「燃えた時とは違うみたいなんじゃ…」

「え、ええーーー!!!」

おれは結局またハムスター達の毛を刈ってやった…

伸びるの早すぎだよ…

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