第4話 プロローグ4

黄龍と別れた空真は樹海を今度は空から眺めていた


朱雀の背に乗り霊山、樹海を確認しながら樹海の出口へ向かっている最中である


「朱雀、いや睡蓮すいれんありがとうな確認のためだけど樹海の出口まで送ってくれて」


『いえ、我が主人のお願いです私達が動く事に喜びはあってみ不満はありませんよ』


綺麗な澄んだ女性の声で答えた朱雀は自分の使える者に誇りを持つ様に答えた


「でもいつ見ても綺麗だよね睡蓮は」


そう言いながら空真は朱雀の背に乗りながら背を撫でだ


「も~主人はそんな恥ずかしい事を簡単に言われると此方が照れてしまいます」


少し怒った様な口調だが朱雀の顔はデレデレになっていた


睡蓮と他愛ない事を話しながら空真は上空より霊山と樹海の様子を確認する


黄龍様の言葉が表すように確かに神力が周囲を漂う


日頃、自分に力を貸し与えてくれる神々の力とは別の弱い神力が…


何をするために力を使っているのかよくわからない


何を探るため?


高位の世界に力が弱い世界から干渉することすら大変だろうに


色々な事を考えていると霊山からとても強力な力が解き放たれた


「あれは黄龍様が結界を張ったんだろうな」


黄龍の力の波動を感じながらつぶやくと


『それにしても、何時もより気合の入れ方が違いますね黄龍様も』


朱雀の睡蓮も今回使われた力がいつも以上に強い力だと感じた


「確かに、今回は異世界からの干渉だからいつも以上に力を使ってるかんじだね」


空真の言葉に朱雀は


『それだけではありません、主様のことを心配なさっての事だと思います』


この朱雀【睡蓮】は自分の事をすごく心配してくれている


この子との出会いは確かに自分が助ける事がきっかけだけど心配性が…


もっと空真の心配だけでなく、自分自身にも気にしてほしいと感じるぐらい空真を優先にする


「そうだな、睡蓮も俺以外にも周りを気にかけてやってくれよ」


『それは、ありえません私の一番は主様ですので』


いつものやり取りを行っていると樹海の出口に付いた


『主人、樹海の出口までもうすぐすです、降りますよ』


「ああ、お願いするよ」


ちなみに空真と朱雀は認識阻害の結界を使用しているため一般人からは見えない様になっている。


そうこうしている内に樹海の出口に着いた


「さて、ありがとう睡蓮何とか学校に遅刻しないですみそうだよ」


『いえ、では主人行ってらしゃいませ」


「うん、行ってきます!!」


空真は朱雀と別れ学校に向かった








一方幻神家では


『カー』


茜の元に空真からの式が着いた


「なるほどね、異世界からの干渉ですか、少し気になりますね、でもありがたい事に黄龍様が結界を張ってくださてますので大丈夫ですね」


祠の中の神殿で清めを行なっていた茜はこれで大丈夫だろうと安堵した


「お母様~」


茜の事をお母様と呼ぶ声に振り向くと小さな女の子がテクテク駆け寄ってきた


「ま~#瑠璃__るり__#どうしたのですか」


幻神ゲンシン |瑠璃《ルリ


空真とだいぶ歳の離れた妹だが家族全員のアイドル的存在だ!!むしろ溺愛している


「お母様、兄様によくない事が起こりそうです」


眠たそうな瞳をこすりながら瑠璃は茜に抱きついた


「それは、ま~仕方ない事ですね最強の力を持つが故の性ですかね体質的に巻き込まれるは」


茜は苦笑しながら、心配もするが心の中ではでも何とかなると思っている


「お母様、兄様は大丈夫?」


「ええ、大丈夫ですよあの子は何があっても生き抜く全を持ってますので


「さ~まだ早いので瑠璃はもう少し寝ましょうか」


瑠璃を抱っこしながら母屋に向う茜であった


「さて今回は何に巻き込まれるやら」



瑠璃が空真にとってよくない事を予知したとしても


それを回避する事はできない


そうゆう定めを持った力


高位の存在に愛されてしまった者がもつ定め


でも茜にとっては普通の子供だ


だからこと心配する我が子に降りかかる厄がどんなことなんだろうかと


どうか無事に帰ってくることを祈るように


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る