第37話  コウは気配りをする!

「このネックレス、似合ってますか~? 似合ってますか~?」

「うん、とてもよく似合ってるで-! まあ、クロエちゃんはカワイイから、何を身に付けても似合うと思うんやけど」

「青とピンクゴールド、どちらが似合ってますか?」

「服装によって変えてみたら? 服装でかなり変わると思うで」

「そうですね~ピンクゴールドのアクセントが映える時と~青いアクセントが映える時がありますよね~服によってコーディネートしますです~!」

「そうすればええと思うよ。でも、プレート型よりも、女性らしい宝石のトップが付いたネックレスの方が良かったんとちゃうの?」

「これでいいんです~いえ、これがいいんです~私が死んだら~青いのはビクトリアさん~ピンクゴールドはコウが持っててくださいね~!」

「だから、クロエちゃんは死んだらダメだって」

「はい、気をつけますです~! でも、私以外のみんなが戦死しちゃったら悲し過ぎて泣いてしまいます~! コウ、みんなを守ってほしいのです~!」

「うん、勿論、僕が守るつもりやけど。ちょっと待てよ、これはええかもしれへんな」

「どういうことですか~?」

「ビクトリアさんとジョージにも買って帰ろうや。どうせなら、チーム全員が持っていた方がええんとちゃうか? なあ、そう思わへん?」

「あ、それ、確かに素敵です~! お揃いで持っていたら~仲閒~って感じになります~! みんなで持っておきましょう~!」

「ビクトリアさんはピンクゴールドやなぁ、クロエ、これなんかどうや?」

「“きっと何もかもうまくいく!”いいですね。隊長にふさわしい言葉だと思います~! コウって意外にセンスがあるのです~! 見直しました~!」

「じゃあ、刻印が終わるまでお茶を……」

「コウ、ジョージのネックレスがまだですよ」

「ジョージか……ジョージにも買うのか? ほな、黒に“誕生日おめでとう”とかでええんとちゃうか?」

「手抜きじゃないですか~! ジョージの誕生日も知らないくせに~! ちゃんと、選んであげてくださいよ~! ジョージがかわいそうなのです~!」

「あ、ええのがあるやんか、“努力は人を裏切らない”!”、これアイツにええんとちゃうか? よくトレーニングしてるし、アイツはいつも努力はしてるから」

「色は黒でいいんですかぁ~?」

「あれ? なんかおかしい?」

「シルバーが無難だと思います~!」

「そうか、ほな、クロエちゃんの意見に従うわ」

「ビクトリアさんやジョージが喜んでくれたら嬉しいのです~!」



 王宮に戻ると、2人は皆に土産を配った。自分が戦死したときのことを思い、感慨深い夜となった。ビクトリアは、書いてあった文言を気に入っているようだった。ジョージは、“畜生、努力ならしてるってつーの! まだ足りないならもっと努力してやるぜ!”と言ってグラウンドに走って行った。


「おい! ジョージ! お前がいつも努力していることは、みんなが知っているぞ」


走り去ったジョージには聞こえないようだった。


思っていたよりも長く、ビクトリアがシルバーのプレートを眺めていた。


「どうしたんですか?」

「“きっと何もかもうまくいく!”コウ達の言葉に勇気づけられたよ」

「そうだったんですか?」

「ああ、初任務を前にした、私の門出にふさわしい言葉だ、。ありがとう」

「隊長の人生が上手くいくことを祈ってます。エドワード様の件もね(小声)。大丈夫ですよ、初任務は成功しますよ。ウチは隊長がしっかりしているから」

「そうか、その言葉を信じよう」

「残り、出発までは自由行動なのです~!」

「ようやく自由行動かぁ!」

「うわ、コウが活き活きしているのです~!」

「俺は何をしようかなぁ、趣味がドッグレースしか無いからなぁ」

「ジョージはドッグレースでもやってろ!」

「掛け金が無くなった、次の給料日までレースも出来ない」

「ジョージ、お前って意外に残念な奴やなぁ」

「うるさい、残念とか言うなよ」

「てっきり優等生やと思っていたのに」

「いいよ、俺は飲み歩くから。酒代くらいは残してるんだ」

「そうか、ほな、僕は歓楽街に……」

「コウ、王都を案内してあげますよ~!」

「歓楽街以外に、あんまり行きたいところは無いなぁ……」

「ビクトリア様も一緒ですよ~!」

「え! どこへ行くの?」

「屋内プールなのです~!」

「え! プール? それ最高やんか。あ!」

「どうかしましたか?」

「僕、海パンを持って来てるわ」

「早く取りに行くのです!」

「はいよ-! ちょっとだけ待っててね」


 プール……嗚呼……良い響だ。コウはクロエとビクトリアの水着が見られるということで、テンションは爆上がりだった。勿論、ジョージなんか呼ばない。段々、ジョージの扱いがヒドくなっていると思われるかもしれないが、きっと、ジョージが幸せになれる日も来るだろう。そんなことより、まずはプールだ! 実は、コウはいつかクロエとビクトリアもハーレムの花嫁にしたいと思い始めていた。このイベントなら、クロエやビクトリアと親しくなれるだろう。コウは、必要以上に興奮していた。



 そして3人はプールへ。コウ以外の2人も、ジョージがいないことに違和感を抱いてはいなかった。ジョージの存在って、いったい何なのだろう?







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