第4話・呼ぶよりさきに
望月美月姫は私の使う電車の反対路線で帰っていった。
帰り際
「けっこう古屋さんの匂いするね、このジャージ♪バイバーイ!」
私は突然の事に〜〜〜!?と何も言えなかった。
恐ろしい事を言って私のジャージを持っていった望月美月姫。
あ、明日体育あるじゃん。
次の日
私の高校は午前中は普通授業、午後は文化祭準備という形になっている。
だから正直午後は暇なんだ。
校舎の端の人の来ない所で昼ごはんをは食べてボーっとする。
暇なんだからどうしたら望月美月姫の魅力を触れるか考えよう!
まずガードが固い!というか先に触ったら別れる宣言をされてしまったのが痛い!
これじゃ付き合ってるけど、冗談で触っても犯罪扱いされかねない!
ならばどうする!?
少年誌必殺のラッキースケベを使うか!
しかしアレは才能がなければ出来ない!私がやったらワザとらしくなってしまう。
もし成功してもラッキースケベを許してくれないパターンもある!
そしたら詰みだ。
詰んでも良いから触る手もあるが、私は一回で満足出来るのか!?
出来ない!
しかも状況によっては魅力を支えるモノの上から触る可能性もある。
それは違うなー硬いじゃんー。
出来る事ならありのままの魅力が良い!
ならばどうする!?
んー!んー!んー!
アレ、触るのめっちゃムズくね?
「あ、こんな所でご飯食べてるの?」
「うわっ!」
望月美月姫!何故ここに!?
「な、何故ここに!?」
「教室行ったら居なかったから」
それはここに来た理由になっているのか?
「あ、ジャージ」
「そうー彼女ジャージ♪返そうと思ったけど今日も着て来ちゃったー♪」
嬉しそうに言うなぁ。何がそんなに嬉しいんだ?
それにさりげなく萌え袖になってるし!
ええ!そういうの好きですけど!
「か、返してよ」
「え、やだ」
急に真顔になるなよ!怖いよ!
「そのうち返すよ、フフッ♪」
卒業までに返ってくるだろうか。
「そうそう!L○NE!LI○E交換しに来たんだ!」
「伏せ字の意味!」
LIN○を交換した。
「あの望月さんの名前のツヴァイルナって」
「望月美月姫だから二つの月で2=ツヴァイ、月=ルナ!」
厨二病だなこりゃ。
「厨二病だと思ってるでしょ」
バレてた!
「古屋さんはフルネームなんだね。へーこういう名前だったんだ。可愛い名前だね」
私は自分の名前が嫌いだ。
可愛い名前だと言ってくれてるけど、私自身は可愛くないから名前負け。
だから嫌い。(親を恨んではいない)
「可愛くてもなぁ・・・・」
「可愛いよ、悠葉ちゃん❤️」
!!!!
心臓がマジで止まるかと思った!
「やめて・・・・マジで」
「え、やだ」
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