18話

美川峠


河本「さ~て 今日も練習するか あと一週間しかないし」


河本がクルマに乗り込もうとしたとき一台、上がってきた


河本「あれ 誰か上がってくる」


そこに現れたのはシビックFD2だった


河本「あのシビック、菜乃葉さんの 練習でもしにきたんかな」


バタン


高橋「何してるの」


河本「いや、来週のバトルの練習をしようと思ってたところで」


高橋「ふ~ん」


河本「菜乃葉さんは、どうして?」


高橋「あいつに手伝ってやれって言われた」


河本「誰ですか?」


高橋「澤谷のやつに」


澤谷❲菜乃葉、河本の練習手伝ってあげてくれない❳


高橋❲キモい 断る❳


澤谷❲今のは悪かった でも、手伝ってあげたら❳


高橋❲、、、❳


澤谷❲それじゃ〜よろしく!❳


高橋❲何も言ってない❳


河本「は、ははは そうですか」苦笑い


高橋「下り5本だけ それ以上はしない」


河本「わ、分かりました」


2人はクルマに乗り込み横並びになった


河本「どうして横並びに?」


高橋「実戦形式」


河本「なるほど」


高橋「そっちが好きな時に出て」


河本「は、はい」

  (それじゃ!)


河本が言われたとうりに好きなタイミングで飛び出すと高橋もそれに続けて飛び出した


河本(来た! やるからには本気で!)


高橋(パワーがあっても前半までしか使えない)


河本が先行のままセクター3に入ると一気に差を詰めてきた


河本(え! 詰めてきた どうして?!)


高橋(遅い)


河本が一気に差を詰められ慌てている時に高橋がアウトから攻め抜かれてしまった


河本(嘘やろ セクター2までは逃げ切れてたのに)


麓に着くと二台は、すぐに登っていき2本目に入った


河本(次こそは!)


高橋(、、、)


2本目でもセクター3で抜かれてしまい3本目に入ったが同じ結果になり4本、5本目も同じ展開になった


河本「ど、どうして全部同じセクター3で抜かれたんや」


高橋「アクセルワーク」


河本「え?」


高橋「あの時は根性か何かで追いついてたけど、基本的にアクセルの開度の段階が少ない」


河本「た、確かにセクター3からほとんどアクセルは踏めてない 細かなアクセルワークができずにスライドさせてばかり」


高橋「リアを出しながら曲がるのはいい けど、逆に後半からは仇となる」


河本「なるほど」


高橋「あとは自分でなんとかして」


河本「は、はい それじゃ菜乃葉さんは?」


高橋「帰る」


そう言うと帰っていた


河本「アクセルワークか難しいことしなあかんな」


18話END「苦手分野を」

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