第4話

まずいまずいまずいまずい、遅刻するー!完全に異世界で寝てしまっていた。おそらく12時間ぐらいは寝てしまっていただろう。いくら普段の疲れが溜まっていたとはいえ異世界で爆睡をしてしまうとは我ながらやってしまったと思いながら扉を三回勢いよく叩いてすぐに家に帰還した。






すぐに仕事の支度をと思いで始めようとした時に外を見るとまだ昼間のように明るくなんだと思いでテレビをつけてみると午後3時と表示されていたのだ。






あれ?なんでと思いでほかのチャンネルに切り替えても結果は全て同じで午後3時と表示されていた。おかしくない俺は向こうで丸1日ぐらいは滞在していたはずなのにどうしてだと思っていた時に一つの可能性が浮かび上がった。






俺はそれを証明させるために部屋にある時計を取り出してすぐにトイレに入り再び異世界に入って先程まで寝ていた場所に時計をおいてまた元の世界に帰還した。






俺の可能性はこの世界と向こうの世界の時間の進み具合が違うのではないかと思ったのである。そのために時計をおいてそれを証明させようとした。今から一時間後に再び異世界に向かいどれほどの時差があるのか調べないと危険だからな。






それにしても一時間もあるのか・・・あの傷ついたドラゴンみたいな生物を撮影したのだから少しぐらいお礼として食べ物でも買ってあげるかと思い近くのスーパーに出掛けたのであった。






そうしてスーパーに来たのは良いけどドラゴンみたいな生物だからきっと肉食だろうなでも肉は意外とお金がかかるしでも他にはと思い、スマホで撮影した映像を再生させた。






再生をさせたけど相変わらずに迫力満点の映像だよな、動画として投稿したらそれなりに伸びるじゃないかと考えながら見ているとあることに気がついたのである。






それは奥の方にもドラゴンみたいな生物の仲間がいることに気がついたのである。しかもそちらの方は川にいる魚らしいものを捕まえて食べていた。コイツって意外と魚もいけるのかとわかったので俺はすぐに鮮魚売り場に向かうことにした。






鮮魚売り場に辿り着くとやはり入り口に貼られていた通りに鰯が特売をしていた。1匹、本体価格が118円で2匹まとめて買うと本体価格200円のサービスをしていた。鰯もそこそこの大きさがあるから食べてくれるだろうと考えた俺は鰯を20匹ほど購入する事にした。






購入する時に店員に驚く顔をされたけどまあ、無理もないよね。独身みたいな奴が急に鰯を大量購入すると言わされたら俺も驚くから無理もないと感じていた。






そしてそこまで多くの鰯を購入してくれたので発泡スチロールに氷なども入れてくれて有り難いけど滅茶苦茶に重いです。お米を40キロを持ったことがあるけどそれに匹敵するぐらいに重かった。






でもあのドラゴンみたいな生物為にも頑張らないと心に震えたたせて家に帰ってきた。時間もあと5分で一時間を経過しようとしていたのでオンラインゲームのログインだけでもしようとして起動させて待つことにした。






そして5分後、結果を確かめるためにも異世界に再び戻り、一時間前に置いてきた時計を回収してみるとそこには進んだ針が一時間ではなくて6時間も進んでいたのだ。これで俺が考えていた可能性が証明されたと思った、こちらの一時間は向こうでは6時間になるのだ。






つまり向こうで6時間も過ごしてもこちらでは一時間しかならない。計算すると4時間で向こうでは一日になるのだから今は午後6時、そうなると明日の仕事のことも考えて行動すると今から2日半ほど異世界に向かっても問題ないことになる。






・・・控えめに言っても素晴らしいとしか言えませんけど、なら今から探索を再開させても問題はないなと分かったのですぐにやろうとした時に近くに生き物がいる音が聞こえたのでそちらの方に向かってみるとそこには先程、翼に大怪我をしたドラゴンみたいな生物がいたのだった。






こんな所に逃げてきたのかと思っていると先程よりもかなり弱っているようにも見えたのである。翼以外にも怪我をしておりまともに生活をできることもできなさそうな程に弱まっていた。






なら先程に買った鰯を与えようと考えた俺は一度、元の世界に帰り鰯と氷が沢山入っている発泡スチロールを持ち再び異世界に向かった。異世界に戻り先程の場所に向かい発泡スチロールの蓋を開けてドラゴンみたいな生物に対して声をかけた。






「どうも・・・俺は君を襲うつもりはないよ!ほら、先程の撮影のお礼としてここに鰯を置いておくからゆっくり食べて良いから」






そう伝えたけど言葉など分かるはずもないので警戒心を出していたので発泡スチロールを地面においてからその場を離れることにした。意外と生き物は警戒心を出している相手がいなくなると餌など食べ始めるからと考えた。






俺は再度の探索のための準備を離れた場所からして時々望遠鏡などで観察をしているととうとう鰯を食べ始めてそれが食べても問題がないと理解をすると次から次へとそれは勢いよく食べていた。






良かった、鰯を食べてくれて一安心した。鰯が無駄にならずに済んで良かったと考えた、水は・・・まあ、それは氷が溶けて少しばかり水が出来るかなと考えたので俺は目的である東側の探索を始めようとして見てみると向こう側に山らしいものがあるので流石に山に登るのは危険だからその付近辺りまでだなと考え歩き出すのだった。






東側は西側よりも更に森が深くなり下手にすると迷ってしまうほどに深くなり始めていた。あの目標となる山がなかったら探索を諦めるほどに深くその上に何か地面がジメジメしてきてかなり警戒心を出しながら進んでいた。






元の世界でも湿地帯はかなり危険な生物が住処としていることが多いので警戒していたのだ。例えば、ワニとか蛇とか他にも色々と危険生物の住処である湿地帯は早めにそして出来る限り湿地帯、沼地は回避してあの山に向かいたいと考えている。






もしかしたら元の世界よりも危険な生物が潜んでいるかもしれないから余計に立ち寄りたくない。でも山に向かうにはどうしても通らないといけないらしく俺は慎重に慎重を重ねて進んでいた。






そんな時に湿地帯で先程にドラゴンみたいな生物に狩られていた鹿みたいな生物の群れを発見した。それもかなりの規模の群れで中には小さな子供らしい生物もいるのでこの辺で育てているのかと考えていた。






しかし、この辺は一見するとあんまり子育てに適切とは思えないけどなんで鹿みたいな生物はこの辺りで子育てをしているのか気になって考えていると遠くから巨大な生物だと思われる咆哮が聞こえてきたのである。






これは昨日に出会った恐竜みたいな生物に匹敵するかもしれない大きさだと考えていると空からドラゴンみたいな生物よりも更にドラゴンみたい・・・っと言うかどこからどう見てもドラゴンですよ、あれは!と言いますかこのままだと俺までも危ないことになってしまう。






なのにどうして鹿みたいな生物たちは逃げずにのんびりとしているの、そこまで危険感はアホとは思えなかったけどアホなのと思っているとドラゴンが急降下してきてやばいと思って逃げようとしたその瞬間に巨大な沼地からとんでもない大きさのワームが現れて飛んできていたドラゴンを巨大な口で捕まえて沼地に引き釣りこんだ。






あまりにも迫力満点過ぎて唖然として見ていた、撮影することも忘れるほどに激しい狩りを見ていたけど次第にドラゴンが弱まって最後は底なし沼に飲み込まれてあれ程のことがまるでなかったように辺りは静かな時が戻ってきた。






・・・一言だけ言われて下さい、想像以上にヤバい生物が生息していたのですけどーー!!??と言うかこの辺は魔境か何かなのですかと誰でも良いから俺の疑問に答えてくれる人はいないのですかと天に向かって叫ぶのだった。






本日の成果


近くのスーパーで鰯が特売していた!


元の世界と異世界の時差が判明!


ドラゴンみたい生物にお礼をした!


東側には沼地に山があることが判明!


信じられないほどの生物に遭遇!

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