異世界にいつでも行ける我が家の件について

人中の蝮

第1話

今日も暑い夏のある日に今日も疲れたと思いながら家に帰宅をしている漢がいた、その男は里見竜輝という名前の人物でどこにでもいる社会人の漢である。



朝早くから夜まで仕事をしており世間では社畜と言われている部類の漢で趣味はゲームやパチンコなど娯楽を楽しむために生きている人物。



ただ異世界に非常に憧れており死んだら異世界転生などするのだと仲が良い人に話すほど中二病みたいなものを残していた。



今日はパチンコに負けて悔しい思いをしながら家に帰りオンラインゲームでも少ししてから寝ようとしていた。だが、この時は違っていたのである。そう、真っ先に向かったのは家のトイレであった。



竜輝は急いでトイレに入り大便器に座りお腹を押さえながら顔色はとても悪かった。



俺って変なものでも食べたかな、そんな変な食べたものなんて・・・思い当たるものが多すぎて困るぐらいにあった。それに帰りながらアイスを三つも食べたからそのせいかな・・・今はそれよりもこのお腹の痛みを何とかしてほしかった。



なんでだ、パチンコは当たりが来なかったのにこちらのあたりは来るだよ!せめて当たらなかったのならばこちらも当たりが来て欲しくなかった。




そう思いながら吐き気までするほどの腹の痛みに耐えながらトイレの中で死闘を繰り広げていた。余りの痛みで腹の痛みを忘れようとトイレの扉を叩いて誤魔化していた。しばらくそんな状況が続きようやく落ち着いてきたから少し休んでからさてと思いでトイレから出ようと行動を起こしながら考えていた。



トイレから出たらまずはオンラインゲームをしてから少し軽めの夕食を動画でも見ながら食べてその後はお風呂に入って歯を磨いてから寝ようとこれからの行動の予定を立て終えたのでいつも通りにトイレの扉を開いたのである。



しかし、ここで思わない異常事態が起きたのである。それは扉を開けたらそこは洗面器がある場所ではなく大自然の中にいたのであった。思わず竜輝は目をぱちぱちさせて目の前の光景を疑っていたが何度瞼を閉じては開けてを繰り返してもいつも見る景色ではなく見たこともない大自然と言うかこの状況が信じられないものであり未だに頭の中で混乱を起こしていた。



とりあえず竜輝は扉を閉めて鍵をしてからトイレの便器に座り込んで考え出した。とりあえずトイレは普通に動くのかを確かめることにした。



トイレは便器の水が流れるし水も出てくる、どうなっているのと思いで考えていた。でももしかしたら余りにもパチンコで負けたせいで現実逃避をしているのに違いないと俺自身に言い聞かせてから再び扉を開けた。



だが、景色は大自然であり家ではなかった。俺はもういやいや、もしかしてトイレを巻き込んで異世界転移でもしたのですか、でもトイレは使えていますよと思いながら自分は異世界かもしれない興奮とこれからどうすれば良いのだと不安な気持ちが出てきたのである。



まずはトイレにまた入ってこの状況を整理した。トイレは使えて最悪、寝れるかもしれないが食料はないから調達をしなければならないがもしかしたら異世界に良く存在するモンスターなどがいるかもしれない。



俺は魔法など使える自信がないので遭遇すれば間違いなく危険だ、でもこのままでは飢え死には避けられない・・・そう考えるともうどうすれば良いのだと思いで扉を叩いていた。



仕方がないので勇気をもって外に出るしかないと思いで扉を開けるとそこはいつもの洗面所がある場所に戻っていた。あれと思いで俺はあれは幻だったのかと思いでトイレから出ようとした時にそう言えば腹が痛いときにも扉を叩いていた、先ほどもどうすれば良いのだと思いで扉を叩いていた。



もしかしてさ扉を叩いたら異世界に行けるという展開ですかと思いで再度、トイレに入って扉を叩いてみた。一発ではダメで二発でもダメで三発目でまた先ほどの大自然が目の前に広がっていた。



もしかして三回叩けばいいのかと思いで扉を閉めてから三回叩いて開けると洗面所でまた三回叩きて大自然が広がってそしてまた三回叩いて開けると洗面所に戻っていた。



これで証明された、俺の家にあるトイレは扉を閉めた状態で三回叩けば異世界に行けるーと憧れて痛い世界に行けるようになって俺は余りにも喜びで外に出て走り回った。



そして誰もいない夜の公園で空に向かって腕をあげながら神様に感謝をするのだった。ありがとうございます、神様。パチンコで負けて恨んだことを許してください、全然負けて良かったです。それ以上に最高の贈り物がもらえて気分は最高だーーーと想いを出していた。



もう年も二十代後半も終えようとしているのに心は未だに少年みたいな感じだったことを改めてそう感じるのであった。こうなればすぐにでも異世界を探索を向かいたいけど明日は生憎なことに仕事があるのだ。



でも明後日は半休であるから少しは異世界を調べられると思いで明日は仕事の帰りは異世界に行くための準備でもしようと考えた俺はまずは今日のオンラインゲームのログインボーナスだけでも受け取っておこうと思いで先ほどとは打って変って落ち着きながら家に戻るのだった。



こうして俺の奇妙な物語は幕を開けたのであった、その結末は誰もまだ知らない。




本日の発見


トイレから異世界に行けるようになった。

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