さ
爽やかな風が吹く草野原のオアシスに来て、水面に映る僕を見る。熊らしい茶色の毛並みではなく黄色いボディ、体には黒点だらけだ。すぐに僕は僕が人や熊ではないってことを、理解し受け入れたのだった。背中を気持ちが良い草原の上に転がして、目の前の広い空を見る。空はナンビトにも遮られずに広がっており、街での空より広かった。
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