雑記 ( 技術的な )

@PINEAPPLEPP

常識


人が生まれついた場所への先入見やら期待には非常に根深いものがあって、


「自分の生まれた国だからこんなに洗練されていないはずはない」などと思っていたりする。


けれども場所違えば文化も違う。


どこか知らない国で全裸で手を繋いで踊るお祭りがあったとして、


それに絶対に参加しないと村人全員から白い目で見られて迫害され、生活が困難になるのであれば、


多くの人は、迷わず服を脱ぎ捨てるでしょう。そっちの方が絶対に得ですから。


ある国や地域で道徳的にダメだと思われていることは、別の場所では生存に必須な要素になっていたりする。


自分の母国が「洗練」されていなかったとしても、


それが現実なのだから、

得をしたいなら服を脱ぎ捨てればいい。


自分の国が洗練されていると勝手に期待していることと、その国の現実というのは全く違う。


「郷に入りては郷に従え」というけれども、

遠くの外国を例に挙げずとも、


自分の生まれついた国やら場所も、

「郷」の一つでしょう。


常識というものは崖の淵にあって、

いつでも簡単に崩れ得るのだと思います。


自分と同じ地域に住んでいる人間も、

立派な「異国人」と言える。


変化の多いこの時代、自分の目標を達するために、

そういった「しぶとさ」も必要かな、

と思う今日この頃です。


そしてまた、人々はそのように考えるから、人間の集団が愛情や思い遣り、想像力をかなぐり捨てる、といったことも容易に起きるのでしょう。


ほうとうに、平和や道徳は脆いですね。


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