生きたい様に生きてたら百合ハーレム作ってたみたいです

@soli

第1話 百合世界

あれ?ここは何処だろう。

ふと気がつくと私は高級そうなベッドで寝ていた。


えーと状況を整理させて欲しい。

ぼんやり記憶がある。私は確か地球に住んでた筈。

ん?なんでかそれ以上思い出せない。

いやぼんやりとは浮かぶのだが何かまでは分からないのだ。


という事は私は完全に記憶喪失という事になってしまいそうだが、安心して欲しい。


この体の記憶はある。

私のこっちの身体の方の名前はアビス・ローズ

だ。一応貴族ではあるがかなり底辺なのでそこまで家の名前パワーは強くない。


そして親友のアズサ・シンフォニーというここら辺の領地を収めている人の娘と仲良かったみたいだ。


でも…うん。私はどうやら一年程昏睡状態だった。その原因は…


「お、お嬢様…?お、お嬢様!!!!?きゃーーーーー!お嬢様がお目覚めになりました!!!??!?」


扉から入ってきていたメイドに気付かなかった。もう少し情報を整理したかったんだけど…

まぁいいや。


「おはよう、メーイ。」


私のお世話係のメーイに挨拶する。

一年眠ってたのでおはようは違うかも。


「………だ、旦那様ーーーー!!!!」


ドタバタと慌ただしい足音で何処かへ行ってしまう。


「ちょっと待っ!」


ベッドから降りようとすると思わず体勢を崩してしまった。


思った以上に体の衰弱が激しい。



またドタバタと足音が聞こえる。その足音の量は更に大きくなっている。


「アビス!!め、目覚めたんだな!」


「あぁ、私の可愛いアビス。良かった!本当に…」


「アビス様…ぼんどうによがっだでずーーー」


全員が泣きながら私に抱きついてくる。


「う、苦しい。」


「あ、すみません。アビス様。」


「アビス、本当に目覚めたんだな!」


「この時をどれ程待ち侘びたか…」


「お久しぶりです。母様、父様。」


一年振りの家族との会話を交わす。

さて、これからどうしようかな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る