第176話 海の楽しみ方はさまざま

「暑いね〜、あれ、泳がないの?」


汐南が凌空に言う。


「今?」


「泳がないと、せっかく海来たんだし」


汐南せなが行くなら行くよ」


「帽子飛ばされそうだし、日焼けしちゃうからここで見てるよ」


「何しに来たのさ」


凌空りくは、ぶちぶち言う。


「海見てるだけでも癒されるの。泳ぐの得意じゃない」


「んじゃ俺も」

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