第89話 無意識の領域
サッカーの習い事が終わり、
車で自宅に帰った。
姉弟を後部座席に乗せて、家に着いた。
パーキングにシフトレバーを動かす。
「起きて!」
「起きてるよ!」
「あ、間違った。降りて」
「なんで、寝てないのに起きてって
言うのよ」
長女が言う。
言葉1文字を間違えただけで反応が違う。
日本語が怖いと感じた私だ。
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