第48話 5時間のお別れ

急に訪れる。

焦燥感、悲壮感、倦怠感、空虚感、

ネガティブな言葉ばかりが出る。


私からベリベリと何かが剥がれていく。


母から子への想いが少しずつ離れていく。


小学生になるってそういうことなんだ。


「行ってらっしゃい。」


「お母さん!」


蒼斗は車に乗る母に手を伸ばす。


繋いだ手は温かい。

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