第17話 父と娘とペット

「ただいま。」


ご主人様のおかえりだと

小型犬のペロが伸びた爪の音を

響かせながら、玄関に走る。


中学生の娘は何も言わずに

ソファでゲームの画面と睨めっこ。


赤ちゃんの頃は

ずり這いしながら

笑顔でお出迎えしてたのにと

父は悲しくなる。


「おかえり。」


父の声に気づいていた娘は振り向き笑う。

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