第2話 朝の習慣
「行ってきます。」
一年生の息子はそう言うと
私に近寄り手を握る。
別れを惜しむようだ。
今まで握手をしてなかった娘も
一緒になって手を握る。
小さくてあたたかい手。
あとどれくらい手を
握ってくれるのだろうか。
それを考えただけで涙をこらえて
笑顔で見送る。
「行ってらっしゃい。」
「「はーい。」」
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