522

 螺旋階段を君は昇っていく。各階には扉があるが、どれも鍵がかかっていた‥‥あるいは魔力で閉じられているのか。


 階段を昇っているうちに、塔内には微かに歌が繰り返し終わる事なく流れて続けている事に気づく。



 しゃぼん玉 とんだ

 やねまで とんだ

 やねまで とんで

 こわれて きえた

 しゃぼん玉 きえた

 とばずに きえた

 うまれて すぐに

 こわれて きえた

 かぜ かぜ ふくな

 しゃぼん玉 とばそ



 階段を昇る足音にさえ消されそうな童歌を不可解に思いながら昇り続ける。一体何階になるのか。階段の一番上は大きな部屋の前だった。

 その部屋の中央には大きな水晶玉が設置されており、その側に女性が立っている。


 黒いローブと紫のマントを羽織った黒髪の女だ。歳は二十代の半ばほどに見えるが‥‥見た目通りの年齢でない事は既にわかっている。

 こちらを見る鋭い目には、怒りと苛立ちが窺えた。

 彼女が樹海の魔女に違いあるまい。

(挿絵)

https://kakuyomu.jp/users/matutomoken/news/16818093077630855915


「私の下僕になっていない者が入る事などできぬ筈‥‥どうやったのか知らないけれど、見逃しておく事はできかねるわね」

 魔女がそう言うと、君の背後で扉が閉まった――そんな物、先ほどまで無かった筈なのだが。

 さらに水晶玉が輝くと、床に魔法陣が生じ、そこから岩の塊のような悪魔が出現する。この森を徘徊している悪魔どもは、どうやらこの魔女が召喚して放し飼いにしているらしい!

 魔女自身も透き通った赤い刀身の剣を抜き、また衰弱に陥れる妖の泡を呪文で生み出して、それを吹き付けて攻撃してくる。


・【風呼びの笛】があれば使う事ができる。【フラグNo.8】の値に440を加えた項目へ進め。


・【火弾の巻物】があれば使う事ができる。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076710813216


・【魔法防御の巻物】があれば使う事ができる。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076710849491


 そうでなければ武器で戦え。

 この戦闘は君一人で戦わねばならない。

 樹海の魔女は後衛にいるので、岩石魔神を倒すまで君は魔女を攻撃できない。

 代わりに魔女も君へ武器での攻撃はしない。虹色の泡の呪文は唱える。


【岩石魔神 分類:悪魔 戦闘力10 生命力13】

※この敵に刃物(剣、槍、短剣等)で攻撃しても、与えるダメージはー1される。


【樹海の魔女 分類:人間型 戦闘力13 生命力18】

※この敵は虹色の泡の呪文を使う。

 毎回の攻撃力を決めるサイコロをふる前に、別にサイコロを1個ふる。

 出た目が1なら君の【戦闘力】を1減らす。

 出た目が2~4ならばその数だけ君の【生命力】を減らす。


・勝利したなら――

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076711011230


・君の【生命力】が0になったら――

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093075655753883

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