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 魔術師は風呂敷と御座を畳みだした。

「じゃあ俺は次の売り場を探すとするぜぇ。ま、この樹海からは出ていくだろうな」

 そう言って彼は森を見渡した。

「ここらには何百年も前、強大な魔法王国があったそうだぜぇ。魔法王の統治の下、都市を空に浮かべ、数々の秘宝を造り出し、竜や魔神を従え、星の世界の向こうの秘密にさえ手を伸ばしていた古代国家がな。それに比べれば今の魔法なんて子供の遊びでしかないそうだ」


 そして君を見てニヤリと笑う。

「今でも遺跡ぐらいなら見つかるかもしれないぜぇ。確か‥‥」

 そう言って君にその時代の建築の特徴を教えてくれた。


・【フラグNo.13】に「30」を記入せよ。


 魔術師は君に手を振り、白いヘビとともに何処かへと去って行った。

「なんだったんだろうな、あいつ」

 スターアローは不可解に思っているようだが、君にだってわからない。魔術師という連中の事を他の者が理解する事などできないのかもしれない。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076671778381

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