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空き地に御座を広げている魔術師がいた。
おそらく中東風のローブを着たその男はエルフ族なのだろう、フードの奥に長い耳が窺える。そのすぐそばでは、白いヘビが酒瓶に首を突っ込んでいた。
魔術師はニヤニヤと笑いながら君に呼び掛ける。
「いらっしゃい。俺はディアブロ。ここでちょいと小遣い稼ぎに露店をやっているぜぇ。一つ見て行ってはどうかねぇ?」
そう言うと風呂敷を広げ、巻物の山を見せる。値段の書いた木の板と、金を入れるのであろうザルも。
欲しい物を所持金の範囲で購入してよい。ただしどの巻物も在庫は10個だ。
【回復の巻物】 価格:金貨3枚
これを使うと「生命力が4点回復する」か「戦闘力が1点回復する」か、君の選んだ効果を発揮する。
このアイテムを使えるのは君だが、回復は君とスターアローのどちらを選んでも良い。
また1ラウンドに1個だけなら戦闘中に使う事もできる。
【火弾の巻物】 価格:金貨1枚
これを使うと炎のつぶてがいくつも現れ、敵へ降り注ぐ。敵が少なければ集中するが、敵が多いと威力が分散する。
【魅了の巻物】 価格:金貨1枚
これを使うと生き物に友好の感情を抱かせる事ができる。
精神構造が違ったり魔法に強い抵抗力がある相手には効果が無い。
【隠れ身の巻物】 価格:2個で金貨1枚
これを使うと君とスターアローの姿が敵から見えなくなる。この効果はしばらく続くので逃走の役に立つ‥‥が、至近距離では術の効果が無いので、透明になって戦う事はできない。
【魔法防御の巻物】 価格:2個で金貨1枚
敵対的な魔法が身に降りかかるのをしばらく防いでくれる。
【風衣の巻物】 価格:2個で金貨1枚
気流の防壁を身に纏い、宙を飛んでくる物から身を守る。
君が物色していると、白いヘビが酒瓶から頭をもたげる。
「魔法の剣が余っていれば、その馬の装備と交換もできるぜ」
・ヘビの話に興味があれば――
https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076671811045
そうでなければ、欲しい巻物を買ったら魔術師と別れよ。
https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076671818727
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