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・【フラグNo.22】を「70」にすること。


 君に問われ、闇エルフは見下すような笑みを向けて来た。

「聞かれたならば答えよう‥‥今より百年近く昔、次に命華草ライフグラスが咲く機会を待つため、強大な力を持つ魔女がこの樹海を訪れた。その方は樹海に住む魔物から配下を集め、その魔力で束ね、従え、君臨されているのだ。今では美しくも強大な支配者、樹海の魔女と呼ばれて恐れられている」


 黒い革の胸当てを装備しているのが、その魔女の配下にある魔物‥‥という事か。


「そして我こそはその最強の部下・魔剣士のダビデ! 樹海の魔女様を差し置いて秘宝を手に使用とする盗人ぬすっとどもをことごとく屠り、我が忠誠をもってあるじの寵愛に応えるのだ!」

 高らかに宣言する闇エルフ。


「なんだこいつ。その魔女さんに惚れてでもいるんじゃねぇのか」

 スターアローが呆れても、闇エルフはお構いなしだ。

「やれ! 冒険者どもなど一匹も生かして帰すな!」

 彼の命令にホブゴブリン達がときの声をあげて応えた。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076665088739

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