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 すぐ近くで悲鳴と下卑た笑い声が聞こえた。何事かと思い、君達はそちらへ向かう。


 現場にはすぐに着いた。

 そこでは一人の少年が魔物の群れに追い詰められている!


 少年は十代の中ほどかそれより若いぐらい。貧しい身なりで、下町からそのまま出てきたような恰好だ。

 一応は短剣を手にしているものの、危険な森に単身で乗り込むほどの技量があるとは到底思えない。


 それに迫っているのはオークの群れだ。

 どいつもこいつも黒い革の胸当て、棘のついた肩当てを装備している。モヒカンヘアーやホッケーマスクなど、頭の装飾も他ではなかなか見ない物だ。

 オークどもの真ん中にはローブを羽織って杖を手にした奴がいる‥‥おそらくはごく稀にいる、魔法を身に着けた個体だろう。


「女じゃねーならここでっちまうかー」

 オークの一匹が残忍な笑いを浮かべた。

 他のオークは「ヒャッハー!」と叫び、武器を手に少年へとにじりよっていく。


・少年を助ける。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076662727188


・気づかれないうちに立ち去る。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076662701977

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