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 とても心地よい場所だが、君にとってそうなら他者にとっても同じこと。木陰により死角になっていたせいで気づくのが遅れたが、ここには先客がいた。


 水浴びをしていた若い女性である。


 金の髪に青い瞳、白い肌。歳はまだ二十になっておるまい。細くしなやかな躰だが、出るところは女性らしく丸みが出ている。水の雫が滴る裸体は、周囲の景色とあいまって一枚の絵画のようでもあった。


 突然の来訪者に仰天して大きな目を丸くしながら、彼女は咄嗟に裸身を両手で隠した。


・君(主人公)が男性なら――

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076607508188


・君(主人公)が女性なら――

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076607526764

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