⑯ どうしても、行くの?

何故?


泥棒猫は私だったかもしれない。


お願い。

戻って。


あの人のために。


※※※※※※※※※※※※※※※


第1話 駄目で、ゴワス。

バカな。

ゴワス。


変な。

意地を張って。


落ちぶれた士族に祭り上げられて。

アンタ本人は少しも望んでいなかったのに。


私が泣いて頼んだのに。

ギョロ目のゴワスの大きな手が。


私の肩を。

そっと包んで。


「トシちゃんを・・・」

耳元にだみ声を残して。


去っていったのです。


※※※※※※※※※※※※※※※


第2話 振り返ると

泣き腫らした目の薫がいた。


暫らく。

ジッと見つめ合っていたけど。


薫が。

フッと口元を歪めた。


帰ろ。

博文。


薫?


それだけで。


私達は。

何も言わずに。


歩きだしたのでした。


※※※※※※※※※※※※※※※


う~ん・・・。(-o-)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る