⑯ どうしても、行くの?
何故?
泥棒猫は私だったかもしれない。
お願い。
戻って。
あの人のために。
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第1話 駄目で、ゴワス。
バカな。
ゴワス。
変な。
意地を張って。
落ちぶれた士族に祭り上げられて。
アンタ本人は少しも望んでいなかったのに。
私が泣いて頼んだのに。
ギョロ目のゴワスの大きな手が。
私の肩を。
そっと包んで。
「トシちゃんを・・・」
耳元にだみ声を残して。
去っていったのです。
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第2話 振り返ると
泣き腫らした目の薫がいた。
暫らく。
ジッと見つめ合っていたけど。
薫が。
フッと口元を歪めた。
帰ろ。
博文。
薫?
それだけで。
私達は。
何も言わずに。
歩きだしたのでした。
※※※※※※※※※※※※※※※
う~ん・・・。(-o-)
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