第42話 ギルドランク昇級

 収納しながら数えていた、オークが357体、大きいオークが25体、巨大オーク1体の合計383体だった。


 砕けた右拳は「治れ治れ」と念じたら治った。

 これって、回復魔法? 創造神様は『魔法を使える様にした』って言われてたけど、使い方が分からなかった、こんな感じで念じたら良いの?


「モコ様! オークが集めたお宝が有りました!」

 リットルが興奮して言って来た。


 冒険者や旅商人を襲って集めた? 金塊に金の粒が山に成ってる!

 金貨に銀貨、銅貨に賎貨も多数有り剣等武器も転がってる。


 雑に収納したけど、金貨くらいは時間を取って正確に数えないと、皆に分配しようが無いよ。



 オーク集落の裏に有る、はげ山を調べていたゼググとドロンが。

「モコ様、あのはげ山は金山です! オークが集めた金塊はこの山から採掘した物です! チョッと拾っただけでこれだけ有りました!」

 ゼググとドロンが大きな革袋をズシンと置いた。


「面倒な物が見つかったな! ギルドに報告では済まん王宮に報告が必要だろうね……この功績男爵位の価値は有る?」

「モコ様? 門番にも言って居ましたが、男爵がそれほど魅力有ります?」


「ゼググ私達は人間じゃ無い、国王から爵位を授かる事は、これからサクセス王国で暮らすなら必用な事だよ……出来れば揺るぎ無い身分の伯爵になって置きたい」



 暗くなって来た、無理をせず野営する。

 干し肉と乾パンでも、私達に取っては美味しい食事! しっかり食べてその場でごろ寝した。





 翌早朝、軽く朝食乾パンに干し肉をカジリ、異変を感じた。

「コポにコル、ルト成長してる? それにシロロにヒトコも背が伸びて無いか?」

「「「コボルトソルジャーに成ってる!!」」」

 コポ達身長150㎝に成長してる……私と同じ身長のはずが私も成長して160㎝、もこもこだった白い毛皮服が、身体のラインピッタリ革は伸びるので窮屈では無いけど、お尻の尻尾隠し難くなった。


「私ケトシアーチャー?」シロロは130㎝くらい。

「私はケトルメイジ?」ヒトコも130㎝に成長してる。


 ただ一人変化が見られないドロンは「モコ様剣技LV5に成ってました!」

「「「僕達は剣技LV3だ!」」」「「私達も剣技LV3に成ってた!」」

 簡易人化組全員、何かの進化したようだ。



 王都目指し走った。

 来た時より簡易人化組全員速く走ってる、昼前に王都門に到着した。

「モコちゃん無事帰って来たな! 成果は?」

「門番さん、オーク集落壊滅しました!」

「ワッフ帝国探索は、宰相様に話して置いた」

「追加報告が! 金山を樹海で発見!、国王様に献納します!」


「何だと! 金山! 宰相様に報告して置く! 謁見の準備して置け! おそらく即謁見になるぞ!」




 ギルドに帰って報告した。

「383頭!! 大きいオークと巨大オークの確認する!」

 ギルドマスターに言われ、ギルド解体倉庫にサンプル3体を出した。


「これがオーク、この大きいオークはオークジェネラルだぞ!! 巨大オークはオークキングじゃ無いか!! よくも倒せた? こいつの皮膚は鋼の強度だぞ!!」

「斬り掛かっても、全く斬れませんでした」

「本当に、よく倒してくれた!! こいつは放って置くと必ず王都に攻めて来てた」

 オークジェネラル25体と、オークキングを出して置いた。


「金山だと!!」

 報償金貨300枚、オークキングやらの買い取り金は算定中、金山発見の報告で霞んでしまった。

 私はAランクに、ゼググとリットルにミリがBランク、ドロン達6人はDランクに特進した。

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