第10話 ミーシャ冒険者になる
「サロマさん、シスター救出に金貨イッパイありがとうございました!」
「貴女は?」
「ママ、神界へ一緒に行ったミーシャだよ」
「……あぁ! 神殿を掃除してた! 一緒にアロハシャツの兄ちゃん神と話をした……回復魔法授かった娘か…孤児院はシスターと職員で大丈夫でしょ? 冒険者登録して私達と冒険者しない?」
「冒険者? 考えた事無かった……私冒険者やってみたい」
難問題をあっさり解決し、シスターを奴隷商から救出したサロマに憧れたミーシャは、行動を供にしたいと思った。
ミーシャの年齢を聞くと。
「私12歳です、孤児院を卒院する年齢、シスターの代わりに孤児達の世話をしてたけど、必要無くなって……これからは自分の遣りたい事やって行きます」
口煩く孤児達に指示してたミーシャは、孤児達にあまり好かれて居なかった様で、頑張ってたミーシャが可哀想になるくらい、引き留められる事も無くあっさり卒院した。
シスターメイリアの許可も出たので、ミーシャを連れて冒険者ギルドにやって来た。
誰でも例外無くGランクスタートだが、即Fランクになる方法、銀貨2枚の審査代でほぼ間違い無くFランクには昇級出来る。
「ミルダサブギルドマスター、ミーシャは貴女と同じ回復魔法使い、Fランク審査お願いします」
冒険者から負傷者を無料回復するとの事で、多数審査協力者が集まりミーシャのFランク審査が始まった。
15人の負傷者、二人利き腕を無くした重傷者が居たが、創造神の加護を持つミーシャは13人の回復に二人の腕を再生させ、有り得ない回復魔法を駆使し、サブギルドマスター判断で特昇Eランクに昇級した。
審査代銀貨5枚はちゃっかり取られたが、上場の結果だった。
孤児院出身のミーシャの為にも、ギルド酒場で祝のエール振る舞いもやって置いた。
「「「「「「「「「「サロマさん!! ごちに成りまっす!!」」」」」」」」」」
無駄な出費じゃ無い、当分の拠点ヘンピ町での活動し易くする為だ。
そろそろ頃合い、色が変わるほどの死蔵依頼【魔物の森のゴブリン集落殲滅】報酬金貨100枚に参加冒険者のランク昇級、Aランクが居ない上CDランク冒険者も少ない最果て冒険者ギルドでは、難易度の割に報酬がショボい少しずつ報酬額上げたが、依頼を受ける者は皆無だった。
「え? サロマさん、この依頼受けてくれるの?」
「このゴブリン集落の調査は済んでる、ゴブリンソルジャーが酋長で300匹のゴブリン集落だ」
ギルドマスターまで出てきて。
「たった3人で行くのか?」
「出来れば、Fランク解体専門のトン、チン、カン、ポン、コチ5人解体と荷物持ちで参加して欲しい」
「良いぞ、サロマの姐さん! 俺達推薦ありがとう!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます