Digital２４．特訓と言う名の拷問
クロード達が『不純の層』にある西洋城で探索している時、イズナはアスモデウスの元について調べている。
白夜が嫌っているバスケット選手。それを一週間の間に聞いた特徴の元で調べ、情報収集をしている。
だが戦闘のサポートや敵の計測に時間が掛かり、情報収集に集中できるのはセーフルームに入っているのと、戦闘をしてない時だけだ。
そうしながら調べていると一つだけの名前に目に映り、それを見ながら呟く。
「これって、確か……
イズナはその選手の名前を呟く。
宮崎壮一はとても有名なバスケット選手で、オリンピックに何度も選ばれて優勝を導いてきた。
バスケについて何も知らないイズナも知っている選手で、これほど有名な選手だが黒い噂を聞いた事もある。
それは様々な女性と三回を繰り返している。しかしチームメンバーは勝てるために無視したのだった。
そしてその事がバレる前に引退し、そのまま教師になった。
そして白夜が言ったような事になり、そして今に至る。
しかしもう一つの噂がヤクザの娘を手に出し、不審死になったとネットに書かれていた。
イズナは壮一の様々な噂とアスモデウスの姿を照合し、一つだけ答えを導くが頭を振って否定する。
「例えそうだったとしても……どうやってあんな事ができるんだ？」
イズナは謎の事を呟きながら机の上にあるマグカップを掴んで、中のお茶を飲む。
▲▽▲▽▲▽
俺達は妄想のドルフィンを倒して探索をして一時間くらい経つ。
アルフォンスから言われた事を覚えながら、
さらに不意打ちをすれば先制攻撃をとれ、ダメージを食らわずに済める。アルフォンスに感謝だな。
そう思いながら進んでいると、エレベーターらしきものに気付く。俺は少し首を傾げながら近づく。
見た限り木製の車輪で出来ているけど、これ動かせるのか？ そう思っていると白夜は首を傾げながら聞く。
「これってエレベーターだろ？ なのに何であるんだ？」
「う～ん、エレベーターとは言えど……カラクリで出来ているな」
イザナはエレベーターの横にあるハンドルをつつきながら言う。
確かにカラクリっぽさがあり、少し江戸時代みたいな仕組みだな。
しかしコレは耐荷重には大丈夫か？ こういうのは限度があるって聞いたけど。
そう思いながらこのエレベーターに少し乗り、足を強いく踏み付ける。
少し足に力を入れてもミシミシと変な音はせず、木製の床は堅牢に出来ている事を知る。
「イザナ、少し力強く踏んでもなかったから大丈夫だと思うよ」
「フーン……」
イザナは床を見ながらエレベーターに乗り込む。エレベーターの床は二人乗っても何もない。ってことは複数人乗っても大丈夫そうだな。
白夜とアルフォンスもエレベーターに乗り、イザナがハンドルを回して地下に降りていく。
エレベーター動かすための縄が軋み、歯車が回る音が響く中、徐々に地下に降りて行くにつれ悲痛な叫び声が響き出す。
そうして地下に着き、俺達はエレベーターから出て周りを見る。
周りの壁や床は苔が生えた石レンガが置かれ、排水溝に水が流れていて、天井に牢屋が吊るされている。
見た限りココは地下牢だろうか？ それに少し血なまぐさいなような……？
そう思っていると排水溝の底から白い何かが見える。俺は一体何なのか見ようとする。
それは人間の腕や足の骨らしいものであった。
俺は謎のの骨を見て背筋を凍っていると、アルフォンスは少し耳打ちする。
「それは皆に言ってはいけない、仮に言ったら影響が出てしまう……」
「あ、アア……」
俺は頷きながら地下牢を見る。中には誰も居ないけど、中にも血生臭さがあって奥にはくすんだ血だまりがある。
さらに壁には手錠付きの鎖が繋がれ、天井には釣り針が吊るされている。
どうやらこの地下牢は拷問部屋にも使われているな。俺達はこの城の闇を感じていると、白夜はこの牢屋を見て腹立たしく舌打ちをする。
「チッ……！」
俺は白夜の気持ちを理解する。
アスモデウスがこんな事をしていた何てとても許せない事だ。俺も白夜と同じこの地下牢のエリアにはとても不愉快だ。
こんなことを平然と起きている事に胸悪さを感じると、奥から悲鳴が響き出す。
「ギャァァァ――！」
「な、なんだ！？」
俺は悲鳴を聞いて驚く。そしてアルフォンスは「急いで叫び声がした方に向かおう！」と言って走り出し、俺達も悲鳴がした方に向かう。
そして叫び声がした方に着く。しかしそれはおぞましい景色になって声を失う。
誰もがこの景色に声を無くしている中、イザナが声を振るえながら言う。
「な、なんだよこれ……！ 兵士
イザナの言う通り。俺達は今、兵士
それはバスケ部員が
しかしそれらはかなり生易しい、そして何よりおぞましいのは剣や槍が生えている怪物がバスケ部員を追いかけていた。
俺はこの事を白夜に聞く。
「白夜……これって――」
「みなまで言うな……これは全部あのクソ野郎……もとい宮崎は部員に虐待をし続けいるんだ」
白夜は少しずつ部員だった頃の記憶を言う。
「アイツはバスケ部を自分の名声のために総合格闘部をつぶしたり、部員たちを鍛えると言って虐待をしたり、お気に入りの女子部員をセクハラしたりするんだ。さらにその事を言ったら暴力で脅しにかかるんだ」
「そこまで人格が歪んでいたのが驚きだけど……」
俺はその話を聞いて言うけど、問題はそこじゃない。どうしてこの
そう思っているとイザナは俺と白夜の襟を掴んで柱に隠される。
俺は少し驚きながらイザナに聞く。
「な、何するんだ――！」
俺はイザナに何をするか聞こうとするが、向こうから兵士
百夜もその事を察して口を閉じる。
そして兵士
『にしても侵入者たちがやって来るなんて物騒だな～』
『それもそうだが……にしてもこいつらは我が身可愛さでこんなに必死に動いているなんてな』
『そうだな、コイツ等がやっている事がとんでもない事になると言うのにな』
『そう言えば、姫様が広場の近くに見つかったそうだぞ？』
俺は兵士
姫様？ 一体どういう事だろうか？ そう言うのはあまり見た事は無いけど……。
姫様について考えていると、兵士
『な、何！？ それは本当か？』
『本当だ。なんでもアスモデウス様が言う制服？ みたいな物を着ていたが、本当に姫様がいたというわけだ』
『なるほど……それでどこにいるんだ？』
『何でも地上のお楽しみ部屋にいるらしいぞ？』
『そうか』
兵士
さっき兵士
俺は最悪の事態を察してイザナの方を見る。イザナも最悪の事態を察して顔を青ざめながら頷く。
やっぱりか……俺は白夜に耳打ちをする。すると当の本人は驚きながら聞く。
「おい、それはホントか！？」
「アア、急いで兵士
俺の言葉に皆が頷き、急いでお楽しみ部屋と言うところに向かって走る。
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