奇々怪々の短編集
もる!
隣の隣人は
「ほんと、あのおばあさん迷惑よねぇ!」
「ほんとほんと。いくら隣の人がうるさいからって張り紙貼らなくても」
「ていうか、あの人今年で何歳なのよ。私のおばあちゃんでさえ知ってるじゃないあの人」
そう。この辺には迷惑なおばあさんがいるのだ。
ぼくはこのへんのずっと住んでいるから知っているが、ぼくが10歳位のときにはもう70歳前後のはずだが、とても長生きだなぁと感じている。
それに、ぼくのばあちゃんがあのおばあさんのことを話してくれた。
『あの人は、ず〜っとずっとこの辺に住んでいる。近づかないでね。誘拐されたり呪われちゃうから』
ぼくはそれが怖くて近づかなかった。
「でも、なんでおばあちゃんは知ってるの?いつからあの人はいたの?」
『わたしのおばあちゃんの頃からいるねぇ』
「すっごく長生き!うらやましい」
『そうだねぇ』
_____________________________________
あの人は何だったんだろうか。
おっと、今日は回覧板を届ける日だ。
え・・・あの人のうちかぁ。
まあいっか。
ぼくは、あの人の家の前に行く。
すると。
何か、呪文・・・?のようなモノが聞こえる。
「*✡✩⚠・・・」
「こ、こんにちわぁ〜」
すると。
中から、子供のような声も聞こえるではないか。
「おばあちゃん、15678340982309470歳のお誕生日おめでとう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます