(二)-4

「貴様、『奇面組』を知っているのか。それは私も好きだ。気に入った。そういうことであれば、天国や地獄ではなく、転生を認めよう。そっちのドアに入れ」

 閻魔様が指をさす方向にはドアがあった。

「良かったな。元の世界に戻りたい、と言わなくて。そういうヤツは大抵地縛霊になり、綺麗さっぱり除霊されて、仏教でいうところの解脱してしまうのがオチなのだがな」

 とにもかくにも、色々ツッコミ……、いや、言いたいことはあったが、こうして俺は、いよいよ閻魔大王が指さすドアを開けて中に入っていった。


(続く)

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