(二)-2
閻魔様は手にしたデジタル端末の画面をタップしたりスライドしたりしていた。そして「貴様が武州唐沢寿彦か」と言ってから俺の方を切れ長の目で見てきた。
俺はその強い口調に少しびびって「はい」とだけ答えた。
「西暦二〇二四年四月六日土曜日、園辺野市丸山公園にてお花見の最中に突っ込んできたトラックに轢かれて死亡。と、いうことで相違ないな」
「えっ、マジで?」
俺は反射的にそう答えた。俺が死亡? じゃあ、目の前にいる閻魔大王って、天国や地獄へ行く前に生きている間の罪を裁くという、あの閻魔大王というやつなのか?
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます